思い出せない記憶にさえ

僕を形作っている

赤ん坊の自分を

抱きかかえていた大きな手

 

たくさんのことを覚え

体に消化して

頭で忘れていっても

心に染み込むものを信じて

 

咲くのにちょうどいい

暖かな記憶の岸辺へ向かって

種は飛ぶ