息子の小学校は、担任の先生の特例で休み時間だけならおもちゃを持ってきても怒られません。
息子もレゴやベイブレード、トランスフォーマーと毎日せっせと持っていくおもちゃを選んでいます。
昨日、息子のお迎えに行くと見慣れない金色のミニカーを手にしていました。どうやらお友達のもので、息子が持って行ったベイブレードと交換した様子です。
永久に交換するのか、返すことになるのかお友達のお母さんも確認に来て話し合いが始まりました。
友達「これ、返した方が良い?」
息子は「えーと、900日使って良いよ!」
私「(ベイブレード高いのに、ミニカーと交換しちゃうの!?私が必死の思いで買ったのに・・・)だめでしょ、夏休み前には返してもらったら?」
などと、いろいろと余計な口出しをしてしまいました。帰りの車の中でも「簡単に人にあげちゃうならもう今みたいにたくさんおもちゃ買わないよ」などと言う始末・・・
せっかく買ってあげたのに、自分で買ってもらったものでもないのに、私は小さいころ好きなおもちゃを買ってもらったことなんてないのに・・・と、半分嫉妬です。おもちゃの貸し借り、あげるもらうについてルールも特に設けていませんでした。
後から、息子の気持ちはどうだったのかな?と考えなおしました。
友達からもらったミニカーは息子の一番好きなゴールドで、デザインもランボルギーニをさらにウェイウェイ風にしたようなかっこいいスポーツカーです。
おそらく息子自身も複数持っているベイブレードのうち一つをあげる価値を感じたんだろうなと気づきました。
その後、「いろいろ言ってごめん。ママ悲しい気持ちになってつい文句言ったけど、あなたのおもちゃだから、どうしようとあなたの勝手だよね。ママの言うことは半分くらいは間違っているから、自分が正しいと思うようにしていいよ。」と息子に言いました。
すると、翌日、息子は起きてすぐ私の方に来て言いました。
「あのミニカー、すごくかっこいいでしょ。ベイブレードはたくさんある(まとめ買いしたもの)し、ママやおじさんが買ってくれた大切なやつはあげないけど、一つは友達にあげても良いと思う。」
本人なりに考えだした結論なのだと思います。
油断するとすぐに過干渉、過保護になってしまう自分を反省した事件でした。
また、私自身の偏見も絡んでいると思うことがあって、
実はこのおもちゃを替えっこしたお友達は、東南アジア系の移民の子供でした。普段息子が遊んでいるのはヨーロッパ系のカナダ人の子供たちで、カナダ人のお友達はきっとベイブレードを返してくれるだろうけど、この移民の子はきっと返してくれないだろうと思ったのです。
これ、えげつない偏見と差別です。アジア人には偉そうなのにヨーロッパ、アメリカ系にはへこへこする日本人。
息子に私の歪んだ偏見を受け継がせないよう、自戒しようと思いました。