私にとって、大問題な事案が最近ありました。
それは、若い教員の善意と熱意を、裏切るような教育委員会の仕打ちがありました。記事によると、新卒の教諭(恐らく講師でしょう)が臨時免許発効前に小学校で授業をした、そうです。
この教諭は中学校の体育免状のみで、小学校の免許がなかったので、小学校でも教えられるよう臨時免許を発行中だった。そのため、免許がなかった間にした授業は『なかった』ことになります。もちろん、市教育委員会は保護者会を開催。経緯などを説明、校長を含めた関係者の処分の可能性を含め、道教委と対応を協議しているそうです。
これだけを聞くと、「何やってんねん?!」となるでしょう。
しかし、本当にこの教諭に否があったのか…
絶対にないです!
この教諭は、
①3月21日から手続きを開始(普通に考えて4/1から勤務開始だから)
②退職した前校長が「4月1日から、無報酬だけど来てくれないか」などと要請に応えただけ(タダ働きでも教育に携わろうとする情熱)
③現校長も了承。
正直、タダ働きをさせるのも、それを承認するのもダメに決まっていますし、ボランティアでやるような業務ではないですわけで。
ここでおかしな点を挙げると、
①欠員補助がなかった点(講師も呼べなかったのでしょう)
②専門外の教員を一人でさせていた点
③臨時免許の発行が遅い点
④教育委員会の対応
本事案では、当時の校長も教諭も、善意と熱意をもとに浅慮ながら行動した。褒められはしないが、決して重い処分に課せられるほどの否はないでしょう。それよりも、新学期から授業といいますか、学級経営が始まるのは分かりきっているのに、臨時免許が4/15に発行って、遅すぎます。
仮に処分をするのなら、両教育委員会の関係者でしょうね。
十二分に人材補充・配置ができなかった、免許発行での体たらくなのですから。教育委員の瑕疵があるので、未履修の時数も柔軟に対応するべきです。
これで、減給やそれに準じる罰であれば、本当に熱意と善意で教育に「人生」を捧げようとする若いはいなくなるでしょう。