4月中旬から下旬、遅くてもゴールデンウイーク前には、どこの学校・園でも家庭訪問が予定されていると思います。今思い返すと、この時期から、狂死へのデスパレードの幕が開いていきます。授業後に、自分のクラス全員の家庭へ分刻みで訪問していきます。
具体例をあげますと(当時36人学級)
例えば、とある地区の10人の子どもがいるとすると
帰りの会→下校させた後、スーツに着替えてパレードへ(~13:20まで)
1人目 13:30~13:35
2人目 13:45~13:50
3人目 13:55~14:00
4人目 14:05~14:35(長くなりそうな家庭は予め多めに時間設定)
5人目 14:45~15:45
6人目 15:55~16:05
7人目 16:15~16:25
8人目 16:45~16:55
ーーーーーここから時間外対応(デスパレード)開始ーーーーーーー
9人目 17:05~17:20
10人目 19:00~20:30
まー、一地区10人ってのは、もうなかなかみませんが、このスケジュール作成するのも3週間以上かかります。直前に、変更なんてのも当たり前。
日常業務でもそうなのですが、この家庭訪問の時期は、トイレが大変なのです。贅沢といいますか、身勝手なことをいいますが、児童宅でお茶をすすめられたら飲む、次でも飲む…。上記のように、5分刻みで訪問していますから、トイレに行く暇もないですし、児童宅でトイレを借りるのも気が引ける。だから、公園やコンビニでさっと用を済ませたい。
ですが、地域の人の目が「それ」を許さない。ネット記事にもありましたが、「コンビニで休んでいる」と、学校へクレームが入ったこともありますし、ひどい場合は教育委員会まで苦情の連絡があったことも…。
正直、何にそんなに怒りを感じるのか?トイレ休憩も許さないのか?と思いながら、釈然としながら訳も分からないまま、ただただ謝罪する。
是非、地域の人たちに理解してもらいたいことがあります。
教員はおむつをしていません。人間なのでトイレにだって行きたくもなりますので、「それ」くらいひろーーーーーーーーーーーい心で、目くじら立てずにいてほしいです。タバコ吸っているのは論外として、サボっているわけでもないわけで。もちろん、教員以外の職でも同様です。
保護者の方々へ
お茶はペットボトルで出してあげてください。特に、20代の若造は気が張っていたり大緊張していたりしているわけで、「トイレ使ってもええよ?」と気にかけてあげてください。
また、一人で1時間以上話そうとしないでください。あなた以外にも訪問先があり、相手を待たせてしまうかもしれません。またの機会に話しましょう。
管理職と教育委員会へ
「トイレに行くな!」だとか、「コンビニに行くな!」だとか、訳の分からない理不尽な苦情は毅然とした対応をしなさい。言われたことを右から左へと伝えるだけでいいと考えているのであれば、辞めなさい。
貴方たちだって、出向する前までは現場を経験してきたでしょう。確かに、正当な意見や申し入れならば、真摯に受け止めなければなりません。しかし、どう考えても言いがかりや不当な物言いならば、現場や教員を守ろうと、「教員も【人間】です。トイレくらい当然します」と、キッパリと言いなさい。
それができない、現場や教員を守ろうとしない『管理』職と教育委員会であれば、必要ありません。