教師の魅力って、何でしょうね?

 

 今日といいますか、昨日と言いますか、ネットニュースに「公立校で269人教員不足」という記事が目に留まりました。

 

 この記事では兵庫県の話なのですが、精神疾患による病休や産休などの教員の代わりが見つからず、神戸市立の小中学校で42人、神戸市を除く公立学校では227人の教員が補充できない状況に陥っているそうです。

 

 また、神戸市教育委員会は、教員採用数を増やしたり、教員免許を持っているが教員ではない「ペーパーティーチャー」を対象とした研修し人材を掘り起こしたり、新人教員の不安を解消する採用前研修を実施したりしているようです。

 

 この記事のとおり、全国の公立小中学校では、人的資源が潤沢にいます!っていうところはないと思いますね。少なくとも、私の最期の教師時代では・・・。

 私の経験上、どこの学校も、一人でも途中休職・退職したら現場がひっくり返るといいますか、「臨時教員」が見つからずに、教務や教務が応急処置的に学級担任をしているわけです。

 

 なぜ、教育現場がてんやわんやのつぎはぎだらけになってしまったのか?

 昨今の教員はメンタルが弱いから?休職・退職者が多いから?教職を目指す人が少なくなったから?確かに、これらすべても一理あるでしょうね。

 

 私は、4月当初の人員配置、もっといえば正規採用人数が少なすぎると考えます。ご存知の方も多いと思いますが、どこの学校も臨時採用教員ありきといいますか、全ての学級担任が正規採用の教諭ではないんです。・・・新学期が始まる前から、臨時教員がいないと、学校は運営ができないんですよね。

 オープニング前から人手不足ですから、産休や育休などの長期的な欠員や長期的な病欠、早期退職など、臨時的に教員が補充できるわけがないんですよね。それに、教育現場の現状と働く環境の悪さも周知されましたから、余計に集まらない。

 

 せめて、学期当初くらいは正規採用教諭で人員配置しないといけない。

 つまり、教員採用人数の大幅増と配置増。

 「教員不足」といいますが、毎年100名以上が落ちて、その幾分かが臨時採用教員となって現場へ派遣されるのだから。

 また、新規採用者200名が一年後には50~60人が辞めていくのは、過去のデータで教育委員会もわかっているのですから。

 

 私が言っているのはあくまでも「つぎはぎ」、表面的な解決策であり、抜本的な改善方法ではないのですがね・・・・。

 まー、よく「教師の魅力」を伝えれば大丈夫!だとか、情報発信を強化して志望者を増やしたい!だとか、お花畑発言もよく耳にしますが。

 

 一体教師の「魅力」って何でしょうかね?

 情報発信を強化したら、教師になりたいと思いますかね?