とあるメディアで、「学校で教えるじゃないですか?」「学校で教えさせればいいじゃないですか」「家庭で教えない部分を学校で教えてほしい」「やらないのは学校が言い訳をしている」など、現場を知らない人間が気軽に言っているところを本当によく耳にします。

 性教育や食育などの家庭で本来するものを学校教育で『やるべき』だという論調はいかがなものかと思いますね。では、そのしつけを一学校が、一教師が実施した場合、絶対にクレームをしない。メディアが大々的に肯定するのなら、分からないでもないですが…。

 

 「―――教師の仕事って、何なんでしょうか・・・」 
 先日、教え子達から、そんな相談を受けました。

 彼・彼女らは、教育実習で短期間といえど、ある程度現場を見て体験したのですが、実際に担任をする、学級経営に携わることのしんどさや難しさ、訳の分からないような保護者の対応など、理想と現実のギャップを経験してきたのでしょう。それに加えて、休みの日には教材研究だけでなく、研修の嵐ですから・・・。
 
 確かに、今の教育現場は異常だと思いますね。言うことをきかない、暴れまわる小さな悪魔、言いがかりにも近いクレームをする親、学校で怒鳴り散らしたり躾を求めるアホな親・・・
 
 そりゃー、教師が犯した過失への是正を求めるものは、親身ならなければならないだろうし、ちゃんと改善しなければいけません。
 ですが、昨今の親というものは、常軌を逸しているといいますか、「それを学校に求めるのか?」と思いたくなるものばかりな気がしてなりません。本来、しつけというものは家族の役割、親が教えていくものであって、学校がましてや教師のする仕事ではないはずです。成績に関しては、その教師の能力や指導方法にもよるため、一概には言えませんが、まじめに勉強していないのが悪いのでは・・・と、私は考えています。

 言ったもの勝ち・・・という風潮がまかり通っているのが、現在の教育現場でしょうね。現場の教師たちがどれだけ一生懸命に頑張っていようが関係なしに・・・。

 メディアも、教師のミスや過失に対して、異常なくらいに反応し、これでもかと追い打ちをかけていますから、なおさらでしょうね。親の無理難題な言いがかりや家庭教育についてはノータッチのくせに・・・。

 

 今の私には、

  「定年まで教師でいたいなら、小学校だけは辞めなさい。」

  「家庭や私時間は捨てるつもりで頑張りなさい」

 他にも、勤務時間や教員間との人間関係、人材を、経験談を話しますね。

 

 今一番新たな教師のみなさんには

 「ココロヲコワスまでに辞めなさい。」

 「辞めれない場合は、1年間以上は休みなさい。」

                            を伝えたいです。