原発是否のアンケート。
下記のURL
このアンケートの推進派のコメントを読むと、
甚だ失礼ではあるが、意識、知識、認識が、
著しく不足していると言わざるを得ない。
例えば、
「原発は二酸化炭素を排出しない」
*ウラン鉱石から燃料に加工する過程で大量の二酸化炭素が出ていて、
原発が二酸化炭素を出さないという事は無い。
「火力発電などの燃焼系も地球を破壊する」
*原発に代わる発電方法としては火力以外にも様々なものがあり、
それぞれの技術はすぐに実用化可能なレベルになっている。
「次のクリーンエネルギーが出るまでは安全に努力して原発を維持する」
*クリーンエネルギーの技術はとっくの昔に確立しているが、
それを阻んでいるのが捏造された原発の安全神話である。
「地球温暖化を防ぐ為に原発は有効」
*原発は70トンの海水を毎分7℃暖めて海に流しながら運転していて、
それが地球温暖化とは無関係だとしても海の生態系を乱すひとつの要因になっている。
「使える資源の少ない日本では効率の良い原子力に頼るほかない」
*日本は原油以外のエネルギー資源の豊富さでは世界でもトップレベルにある。
「東京都内に作れば安全第一で考えて作るのではないか」
*絶対安全な設備は作れないと考えるのが妥当であり、
仮に作るとしたら莫大な建設費用が掛かり、
原発のメリットとされているコストの優位性(実は嘘だが)が無くなる。
「100%安全な技術はないという点では他も原発と同じ」
*原発は存在そのものに甚大な危険が伴っており廃炉しても長く危険が続く。
「原発の技術そのものの失敗か、その他の要因なのかを見極める必要がある」
*原発は未完成の技術であり今ある理論や技術で完成させるのは不可能。
「今回の事故は人災である」
*人災だから原発は安全だということにはならないし、
人災であれば必ず事故を繰り返す。
「死亡者数は原発事故より自動車事故の方が多い」
*原発の被害は死亡だけでは無く、特定出来ない様々な障害を生んでいて、
その実数や実態が完全に把握されているとは言えない。
発表されている数字をそのまま比べるのは適当では無いし、
原発と比較するなら自動車事故ではなく原爆やその他の化学兵器などである。
「リスクと向き合い原発と付き合って行かねばならない」
*原発は人間が付き合って行くリスクとしては大き過ぎる、
また原発は一度暴走すると、人だけでは無く大気も大地も海も殺してしまう、
手に負えない化け物であり、容易に向き合えるような甘いものでは無い。
「放射能と健康被害の関係をシッカリ検証すればハッキリする」
*シッカリ検証すれば答えは明らか。
「事故が起きる前は文句も言わず電気を使いまくっていたではないか」
*一般国民の原発に対する認識不足は国家的詐欺が原因であり、
事故は皆が様々な問題点に気付くきっかけになった。
電気を使っていたのだから文句を言うなという言い分は、
ただの言い掛かりで暴論、暴言と言わざるを得ない。
「生活を変えられないしテレビや電車や空調をやめられない」
*原発をやめても電気が無くなることは無いし、生活はこれまでと全く変わる事は無い。
またそのようなレベルで原発に反対しているわけでは無い。
「十分な電力の見込みがつけば縮小を受け入れる」
「経済の衰退やデフレの加速は受け入れられない」
「停電でクビになりたくない」
*原発は日本だけや個人のレベルで考えて済む問題では無い。
「我が国では原発の安全性の啓蒙が全くなされてない」
*危険なものを安全だと啓蒙するのは犯罪です。
日本では安全性だけが強調されて来た為に、
多くの人が間違った判断をしたり気に止めて来なかったのです。
それを無視して啓蒙が全くなされていないと言うのは間違いですし、
更に言えば犯罪的な啓蒙を繰り広げて来た結果が今回の事故に繋がったとも言えます。
「利権の構造が撤廃されるなら良い」
*利権とは無関係に危険で深刻な問題です。
「データ不足で議論不足だからもっと勉強してから」
*データはありますし議論の余地は無いのです。
急いで勉強して下さいと言いたいところですが、
隠蔽や情報操作された報道からでも、
ことの重大さと原発の拭い難い危険性は読み取れます。
原子力の代わりは無いと思っている人。
危険でないエネルギーはありませんという人。
事故が起こる確率は高くないという人。
実質的なリスクを無視して確率論を持ち出す人。
等々色々な人がいます。
中には代替のエネルギーを先にくれないと、
廃止に反対だと言う人もいますが、
それは、危ないおもちゃを親に取り上げられて、
駄々をこねる聞き分けの無い子供のようです。
ほんの少し待てば、
代わりの安全なおもちゃが手に入るのに、
それすら待てないのかと思うと残念です。
事故が起きたからといって廃止を唱えるのは、
ヒステリックで短絡的だと批判する人もいますが、
今回の事故を見ても、
原発に対する問題意識が持てないということのほうに驚きます。
多くの人は事故が起きてから、
隠されて来た原発の問題に気付いたのであって、
これ程までに危険なものだったという認識は無かったでしょう。
少なくとも事故前のわたしは、
なんとはなしの不安はありましたが、
ちょっと避難すれば済むと思っていました。
事故直後に騙されていたと直感しましたが、
その根拠を明確にする為に色々と調べる必要が出て来ました。
そして調べれば調べるほど、
原発があらゆる意味で、
人の手に負えない化け物だということが分かりました。
開発に携わった科学者や技術者の中にも、
開発中には気付かなかった多くの問題に、
今回初めて気が付いたという人が多くいます。
巨大技術には様々な分野の専門家が関わりますので、
専門外のことにはなかなか意識や知識が及びません。
出来上がってしまってから、
その危険性の大きさに気付いた、
何人かの原子力開発の専門家達は、
自分が作った原発に恐怖を見い出し反対をして来ましたが、
当時そのような運動を採り上げる報道機関は殆んどありませんでした。
そして政府と電力会社が繰り広げる安全キャンペーンによって、
一部専門家の反対の声は表に出る機会を奪われてしまい、
彼等はひたすら事故が起きないことを祈りながら、
地道な反対運動をするしかない状況が続いていたのです。
その結果が福島の原発事故です。
原子力発電は事故の危険性よりも、
通常運転中にも出続けている放射性物質や、
増え続ける使用済み核燃料に問題があるのです。
過去の間違いを正当化したり責めたりせずに、
安心安全な環境を目指すべきだと思います。
当然ですが、
日本だけが原発を無くしたからといって解決する問題ではありません。
ことの重大さに気付いた人や国が、
今すぐに取り掛からなければ、
取り返しの付かないことになってしまいます。
もう遅いくらいですがまだ間に合います。
再生可能な自然エネルギーで、
完全に賄える見本を世界に示す必要もあるでしょう。
それが今すぐ出来るのは日本だけかも知れません。
目先のことに囚われず、
変化を恐れず勇気を持って、
安心安全な地球を目指し、
第一歩を踏み出す時だと思います。
原発はある条件が揃えば、
核爆弾よりも危険だと認識する必要があるのです。