小児IBDの合併症には
発育障害があります。
これが成人とは決定的に
違う点です。
成長障害は子供にとって最も
考慮しないていけない点です。
背が伸びない、体重が増えない、
骨格が小さい。
成長期に成長していないときは
親は気を付けないといけません。
子供時代に体が大きくならなかったら
大人になっても大きくなることはほぼ
ないので治療法も大事です。
小児潰瘍性大腸炎の罹患範囲は全大腸型が
多く再燃持続型が多いので投薬は細心の
注意が必要です。
基本はペンタサですがステロイドで緩解維持は危険です。
ですので最初はペンタサの量を増やしていきます。
ペンタサが効きづらくなったらステロイドの代わりに
免疫調整剤のイムランを使用することが多いです。
ステロイドを使用した人ならわかると思いますが
副作用が半端じゃありません。腸が良くなっても
成長に障害が生じる可能性が高いです。
ステロイドはなるべく避けて他の免疫調整剤
(シクロスポリン、タクロリムス)、白血球
除去療法、レミケードを使用することもあります。
治療過程では子供の見た目、炎症の活動度、病変部位を
しっかり医師がみて親や学校がサポートをしていく体制が
絶対的に必要です。