 土曜日の晩に38度超えの熱が出て、昨日まで寝込んでいました。 今回は熱と咳と鼻詰まりに下痢とフルコンボでした。 とりあえず熱は下がったんだけど、まだ咳と鼻が残っててスッキリとはいかないのよねー。 しばらくグズグズしていくんだろうなぁ。 嫌になっちゃうね。
さて、この間の歌舞伎の記録を残しておきます。
夜の部の「華舞於河賑」「通し狂言 盟三五大切」。
華舞於河賑は小川家総出の舞踊劇だったの。 時蔵さんお坊ちゃん、歌昇さんのお坊ちゃん2人、獅童さんのお坊ちゃん2人、萬太郎さんのお嬢さん、6人のちびっ子が可愛かったなぁ。 それはそれは華やかで、楽しい舞踊劇でした。 さ、メインディッシュ今回はこれを観るためだけに上京しました。
観た人の感想を見てたら、勘九郎さんゾッとするほど怖いってのが多数あったのね。 もうね、ほんまに怖かったし、期待以上でした。 鶴屋南北先生の因果が因果を呼んで...大好物よ。 芸者小万・七之助さんに薩摩源五兵衛・勘九郎さんはご執心なのね。 小万とその夫三五郎は父から百両の工面を頼まれ、源五兵衛を嵌めて百両を巻き上げるの。 その百両は源五兵衛の叔父富森助右衛門・又五郎さんが討ち入りのために工面した大事なお金なのよ。 ああ、そんなお金を女のために使っちゃダメだって! なんで出すのよ。 小万と三五郎に嵌められたと知った源五兵衛は、夜陰に乗じて彼らを襲いに行くのよ。 そら、源五兵衛の気持ちを弄んだ彼らが悪いけど、そんな大事なお金を渡したのは君じゃん? 最後留まれなかったのは君だよ。 小万と三五郎の仲間5人が殺されて、小万と三五郎上手く逃げ延びるのよねー。 小万と三五郎(赤ちゃんまでいる!)は新しく借りた家に引っ越すんだけど、何と!その大家は小万の兄弥助・彦三郎さんだったの。 なんで生き別れの人が突然現れるねん。 この辺の南北先生のご都合主義さも好き。(笑 そして、この弥助いうのが源五兵衛が浪人になった原因の盗人だったのよねー。 ↑ 源五兵衛は公金300両(200両は返還)失くした責任と取って浪人になった。 もう訳分からん相関図やで。 しかも、どんどんわからんようになっていくの。(笑 小万と三五郎に居所を突き止めた源五兵衛は毒入りのお酒を持って来るんだけど、そんなもん飲む訳ないじゃんね。 結局、大家小万の兄が飲んでしまう。 何故だか三五郎が留めを刺すんだよ。 放っておいたらあかんのか? そこに何故だか急に三五郎の父了見・権十郎さんが現れて、騙し取った百両を渡すのよ。 だからぁぁ〜、なんで突然現れるの? その百両つうのは、仇討ちために義士不破数右衛門に渡すという。 ええっ!?ちょちょっと待って! 不破数右衛門イコール源五兵衛やーん! なにやってんの? 仇討ちのために必要なお金を渡す人から、騙し取ってどないすんねん。 なんかわからんけど、了見が数右衛門と待ち合わせているお寺に移動しようと三五郎を桶に入れて運ぶ。
席はセンター最前列。 これね、最前列で観る演目やと思うんやけど、ヒィィィな席。 三五郎がいなくなった長屋、そこには小万と赤ちゃん。 源五兵衛が戻って来て、小万自身の手で赤ちゃんを刺し殺させ、小万の首を取ってしまうのよ。 雨に中に小万の首を抱えた源五兵衛が佇むんだけど、これが本当に怖い。 雨音と滴る血、音もビジュアルも何もかも怖い。 そして、ゾッとするほど美しい。 このサイコパス、勘九郎さんのニンだと思う。 三五郎らと待ち合わせのお寺に着いた源五兵衛、小万の首を置いて(飾って?)ご飯を食べるのよ。 あっちの世界に行ってるのか、こっちの世界にいるのか。 不気味で気持ち悪い。 そこで初めて三五郎は源五兵衛が数右衛門だと知る。 自分が騙し取ったお金を騙した人に渡すなんて、なんて喜劇。 お寺に置かれてた桶がパカーンと割れて、何もかも悟った三五郎が桶の中で腹を切ってた。 源五兵衛は三五郎から返してもらった百両を持って、義士に加わる?で幕。 なんでやねーん! なんとも...なお話でした。 ただ、源五兵衛の家来六七八右衛門・歌昇さんが健気でいいのよ。 主人の身代わりで殺人の罪を被るし、最後まで討ち入りを果たして欲しいととことん尽くすの。 登場人物皆んな嫌な人ばかりなんだけど、彼だけが純粋で救われる。 歌昇さん、ああいう阿呆ほどいい人ってのもニンなんじゃないかしら。 面白い演目だけど、ヘビーだったから余計彼の存在にほっこりした。
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