アイアンシェフに失望 | uchy's cafe

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自らの自己研鑽の過程と出会ったエンタメの世界について記します。

昨夜放送の「アイアンシェフ」を録画で今、見ました。

この番組、私は好きなのですが、視聴率低迷とのことで3月で打ち切り決定との話が出ています。

だからって、何をやってもいいのか、とこの放送を見て思いました。
はっきり言って失望しました。

アイアンシェフは「ミスターパーフェクト」の脇屋シェフ。
対するノミニー(挑戦者)は山田宏巳。

山田シェフは一世を風靡した有名シェフ。
ところが、その名声におぼれ、ついには自動車運転中に死亡事故を起こす。
そこで全てを失い、「料理の鉄人」のキャベツ対決で陳健一さんに勝利し、復活を果たした。
まあ、そこまではいいでしょう。
先日の有名女子アナの事故同様、車を運転する者にとって、常にそのリスクはつきまとうからです。

この番組の審査員でもある見城氏の支えもあり、新たな店を作り、再び栄光を掴むものの、遊び癖が出て、店で料理をせずに遊びまくり、周囲の人間を裏切ってしまう。
この時、何があったかを番組ではぼかしたため、検索すると薬物での逮捕とネット上に出ている。
ここを隠したことが失望その1。

秋元氏が彼を評して「完全な人間なんていない」的な擁護をするが、死亡事故でも大きいのに、さらに薬物。こちらは自分の意思なわけですから、その表現はいかがなものか、と。
これが失望その2。

そして料理対決であるが、ここはキッチンスタジアム、アイアンシェフのホームであるべき場所。
そこに今まで審査員であった見城氏が推薦人として登場、総勢何人かというくらいの応援団。
これでは、アイアンシェフが完全にアウェーで、失望その3。

前回と同じキャベツ対決だったのは100歩譲って許すとして、結果はノミニー山田シェフの勝利。
まあ、ここは実際に食べていないので、何とも言えませんが、まっとうに料理の道を歩く脇屋シェフを破天荒(見城氏曰くめちゃくちゃ)な人生を歩んだ山田シェフが破り、「さあ、明日は誕生日で還暦、ゼロに戻る」ってどうなんだろう?
冷静な表情をしていた脇屋シェフの顔が印象的でした。
ばかばかしい、と心底思っていたのでは?

途中、何のてらいもなく、脇屋シェフのキッチンに行き、テンメンジャンを借りる様などが人を引き付ける要素であるのはよくわかるんだけど、今の世の中で彼のような人物を称賛していいのであろうか。

還暦パーティーでは多くの有名シェフの顔が映ったように、有名人とも交友関係が深いのは見て取れるし、絶対に美味しいのでしょう。

ただ、番組としてこのような取り上げ方をすることは見識を疑われても仕方がないと思う。

本当に失望した。
好きな番組なだけに残念でならない。