【何度も観たい感動巨編】「幸福の黄色いハンカチ」を観て | 我が学習の変遷の記録(旧・宇宙わくわく共創局)

【何度も観たい感動巨編】「幸福の黄色いハンカチ」を観て

日本から帰国して何故か、山田洋次監督の「幸福の黄色いハンカチ」が無償に観たくなった。この映画はオチがわかっていても、人生の中で、何度か観たくなる映画の一つ。これからもオチがわからない人生の中で何度も観ることになるだろう。


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映画「幸福の黄色いハンカチ」の中で、刑を終えたばかりの島勇作(高倉健)がラーメン屋に行き、そこでビールを飲むシーンはすごい。塀の中に入ったことがなくても、まるで自分が出所したばかりであるかのような爆発的なビールの炭酸とうまさが喉を通る感覚が味わえる。現実と非現実の壁が消える瞬間。




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映画「幸福の黄色いハンカチ」で、不器用であるがゆえに、愚直にストレートに想いを行動で示すしかない勇作(高倉健)。そんな勇作が、思いを寄せる光枝(倍賞千恵子)の乗るバスをひたすら走って追いかけるシーンは衝撃的だ。身体知のパワーの前では理性は無力化してしまう時もあるのだろう。





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映画「幸福の黄色いハンカチ」の中で、勇作(高倉健)と光枝(倍賞千恵子)は、それぞれ心身に深い傷を負っている。しかし、もしそうした傷がなかったら、あの二人の深く熱く静かな愛の再会はなかったのではないか。出会い直しをして愛を深めるためには、傷は重要な要素になるのかもしれない。




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映画「幸福の黄色いハンカチ」のラストシーンの号泣ものの感動はどこから来るのであろうか?

 私の解釈では、世の中には自分の意志ではどうしようもないことがいっぱいだが、諦めないで勇気を持って自由意志でできることを貫くと時には運命も乗り越える奇跡が起きるというメッセージがあるのでは。



野中恒宏