7つの習慣と、成長マインドセットと、ドクターディマティマティーニ | 我が学習の変遷の記録(旧・宇宙わくわく共創局)

7つの習慣と、成長マインドセットと、ドクターディマティマティーニ




「7つの習慣」の中で、第一の習慣として主体的に生きることの重要性が説かれている。

すなわち、これは対極にあるのは自動的な生き方である。つまり外からの刺激に対して、それに対して無自覚に反応してしまう生き方である。

例えば、マスメディアなどを通じて流されてくる様々な情報に、大多数がするように反応してしまうような生き方である。

それに対して、主体的な生き方とは、外からの刺激に対して、自らのスペースの中で、意識的に行動を選択して実行することである。

私は、最近改めて「7つの習慣」を読み直してみて、こうした主体的な生き方の土台には「成長マインドセット」があると感じた。すなわち、先ほど述べたように、主体的な生き方とは、刺激が入ってきても内側にあるスペースの中で意識的に、自分の自由意志に基づいて選択肢を選び、行動することであるが、「成長マインドセット」も、与えられた条件が限定されていたとしても、その中で自分が何ができるか、成長するために自分ができる最大限の事は何かを考え、自分で意識的に行動を選んでいくからである。

今まで私は、この「主体的な生き方」と「成長マインドセット」を全く別個のものとして捉えていたが、両者は非常に関連を持った考え方だったのである。

しかし、ここで注意しなければいけないのは、ある特定の人物に対して、この人は主体的だとか、あの人は主体的じゃないとか、この人は成長マインドセットを持っているけど、あの人は成長マインドセットを持っていないみたいな一元的な決めつけはできないと言うことだ。

すなわち、何を言いたいかと言うと、1人の人間の中に、成長マインドセットと固定マインドセット、あるいは主体的な生き方と自動的な生き方の二面性が備わっていると言うことである。

ところで、私たち一人一人は指紋のようにユニークな価値観を持ってきている。それは優先順位と言い換えても良いだろう。つまり、自分にとって優先順位の高いことであれば、私たちは成長マインドセットを持って主体的に取り組むことができる。例えば、その子供にとってビデオゲームをすることがとても大切であるとするならば、ビデオゲームであれば、例えばRPGなどで、どんなに強敵なやってきたとしても、それに対して自分で創意工夫をしながら、選択することができるわけだ。

しかし一方で、その人間にとって優先順位の低いことであると、途端にスペースがなくなり、外からの刺激に対して自動的に反応しやすくなってしまうと言うことなのだ。例えば、先程の子供の場合、その子供にとって数学の勉強の優先順位が低い場合は、先生や親から数学の勉強するよと言われても、それに対して否定的に反応したりするしかできなくなってしまうわけだ。

この両者のギャップを埋めるためのメソッドが、世界的な人間行動学の権威であるDrディマティーニによって開発されている。それはバリューリンキングと言われる方法で、自分にとって優先順位の低いことをすることが、優先順位の高いことにどのように貢献するかをどんどん発見していくことによって、両者をリンクさせギャップを埋めていくメソッドである。

別の言い方で言えば、それまでメリット見えなかった、優先順位の低い事にメリットを発見していくメソッドと言うこともできる。すなわち、優先順位の低かったことに対して、ありのままに見ていく方法であると思う言い換えることができる。

例えば、先程の例で言えば、数学の優先順位低かったこが、数学をすることによって、ゲームにどのような有利な点をもたらすかということをどんどん発見していくのである。そうすることによって、その子は数学にも取り組んでいくようになるわけだ。そうすると、ゲームの時に示していたように、仮に難しい問題に直面したとしても、そこからすぐに諦めると言う選択肢ではなく、自分のスペースの中でどんなことができるかを発見し、自分で方法を選び出し、実行していくのだ。

まとめると、本日のキーワードは「主体的に生きる」、「成長マインドセット」、「スペース」、「優先順位」、「リンキング」であるが、これらを駆使すれば、誰でも成長マインドセットを持って主体的に生きることを拡大できると言うわけだ。

オーストラリアより愛と感謝を込めて。
野中恒宏