もうすでに宇宙の知的生命体は発見されている! | 我が学習の変遷の記録(旧・宇宙わくわく共創局)

もうすでに宇宙の知的生命体は発見されている!

先日亡くなった宇宙物理学者のスティーブンホーキング氏は以下のような言葉を残しています。



「宇宙で他の知的生命体が発見されえたら、それは史上最大の発見になるだろう。そして、それは私たち人類に大きな変化を迫るものになるだろう。たとえば、私たちはこの宇宙でユニークな存在であるという考えを捨てなければならないだろう。すなわち、もっと共感と謙遜の姿勢で行動し始めることが求められるだろう」(スティーブン・ホーキング)


宇宙で知的生命体が発見される事は、今ではSFのレベルの話ですが、将来的には現実のものになる可能性があります。そうなれば、宇宙人の存在は私たちに意識革命をもたらす可能性が高いというわけです。


しかし、宇宙人の存在の発見を持たなくても、私たちは違った他者と交流することによって自分の意識が変わる事は十分にあり得ることです。


例えば、自分とは異なった世代の人々と交わることもある意味、自分とは違った「宇宙人」と交流することとも言えるのではないでしょうか。それがお年寄りとの交流であっても、小さな子供たちとの交流であっても同じだと思います。彼ら彼女らは、自分にはなかった考え方を示してくれることがあるからです。


また、異なった文化圏の人たちと出会うことも、自分とは異なった「宇宙人」との出会いと言えるかもしれません。彼ら彼女らも、自分の持っている文化的価値観とは違ったものを見せてくれるからです

しかし、「宇宙人」との出会いは単なる違いをもたらすこととか、違いの発見にとどまるものではないと思います。いって見れば、違いの奥底に潜む、共通点を発見することでもあるのではないかと思います。


ホーキングさんは宇宙人の発見により自分がユニークでは無いということがわかると言っていますが、外国出身の方々と接することによって違いと同時に自分との共通点も見えてきて、自分がユニークな存在ではないと言う側面もわかることがあります。


例えば、日本人は働き者だと言われますか、ここオーストラリアでも日本人並みにバリバリ働いてる人が結構いますし、日本人は礼儀正しいと言われますが日本人のように礼儀正しい人も大勢います。その表現の形が違うだけです。


また、日本人のオーストラリア人も仏教でいうところの生老病死と言う「苦」を体験しながら生きています。また、日本人であってもなくても、確かさ、不確かさ、ユニークさ、愛情、成長、貢献という六つのニーズを求めて生きていると言う点も共通です。また、思考や感情と自己と同一視したり、エゴを自分と思い込んでいる人も結構いると思います。



したがって、異なった他者との出会いや交流と言うのは、私たちの中に意識革命をもたらす可能性がありますが、それは、単に他者との違いを際立たせるだけではなく、他者との間に新しい共通点を見出す出発点にはなるんじゃないかと思います。言い換えると、いずれもお互いにワンネスや愛と感謝を体験する入り口を体験していると思います。


このように、宇宙人であろうと、異なった世代であろうと、異なった文化の人々であろうと、私たちは、異なった他者との間に共通点や相違点を見出し、対立の一方でワンネスや愛と感謝の体験をし続けているわけですが、そうした人間たちを見守る視点は、間違いなく偉大な知的生命体だと思います。エックハルト・トール氏によると、私たちを見守る知的生命体(Being)は、私たちの体の中にも宿っており、それは日々正確に心臓の鼓動を司り、細胞の新陳代謝を促しており、私たちが誕生するときにはその生命の情報をDNAを通じて次の世代に伝えたり、実に正確に細胞分裂を引き起こしてそれぞれの器官に分化させたり、人間以外にも、様々な美しい花を咲かせたり、昆虫の背中に見える美しい模様を作り出したり、無限の形でその知性を発揮させていると言えると思います。さらには、その偉大な知的生命体は、宇宙の星々の創造と破壊を司り、それぞれの星の軌道や進路を正確に営ませているわけです。またミクロの次元でもその知的生命体は分子、原子、素粒子というように緻密な構造によって私たちの存在を正確に支えています。そして、その宇宙の偉大な知的生命体は、私たちの個人的な思考や感情を超えて、時に創造的なアイディアや取り組みをもたらしてくれることさえあるのです。さらには、私たちが試練を体験した瞬間には、同時に支援ももたらしてくれるのがこの偉大な宇宙の知的生命体なのです。


このように、この偉大な知的生命体は宇宙のあらゆるところで、人知を超えて、ミクロのレベルからマクロのレベルまで様々な形でその知性を表現しているのです。それは、私たちがまだ出会ったことがない宇宙に存在しているであろう別の生命体を通しても表現される事は容易に想像がつきます。


その意味で、私たちはこの宇宙を司る、最大の知的生命体はいたるところに存在しており、それにすでにに今ここで接しているといえます。したがって、冒頭で紹介したホーキング博士の言葉のように、私たちはお互いに謙遜と共感の姿勢で接することが今ここで可能なのです。私たちの存在の本質が宇宙の偉大な知的生命体なのですから。


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今日も読んでいただいてありがとうございました。

オーストラリアより愛と感謝を込めて。
野中恒宏