天上界の「道元」14号
2024年8月10日
生命とは何か。
大事なことを忘れていた。その大事なこととは、「生命とは何か」ということだ。
そもそも生命とは何か。
この問題は、21世紀の現代でも、いまだ未解決のテーマとなっている。確かに、多くの生物学者たちが、「生命の条件」なるものを挙げている。
細胞をもち、代謝を行い、遺伝子・DNAによって自己の遺伝子を子孫へつないでいく。そのような「細胞」によって「自己複製」していくものが「生命」という訳だ。
物質は、自己複製させる「遺伝子・DNA」を持っていないから、生命とは言えない訳だ。
しかし、わし道元(どうげん)は、そのような「学問的な見解」だけでは、納得できないものを感じている。
なぜなら、そのような「生命の条件」が解明されても、人間科学では、いまだ大腸菌1つさえ作れないし、蟻1匹さえも作れないからだ。
さらに生命40億年という長きにわたって、なぜ生き抜いてこれたのか、なぜ絶滅しなかったのか。
その理由も分かっていない。
生命40億年の歴史を振り返ってみると、生命絶滅の危機が5回もあったという。
全地球凍結、火山の大爆発、巨大隕石の衝突など、生命絶滅の危機が5回もあった。
それでも生命は、絶滅することもなく、いまでも地球には生命が満ち溢れている。人類も80億人を突破している。なぜなのか。
その理由は「生命の条件」のみでは、説明できないのだ。
すなわち、「細胞」「代謝」「遺伝子・DNA」によって、自己の遺伝子を子孫へつないでいくという「生命の条件」のみでは、説明できないということだ。
つまり、いまだ「生命の本質」には到達していない、ということでもある。
そこで「生命の本質」を「禅的思考法」プラス「現代科学」の両面から考察してみよう。
「生命即神仏」とは
わし道元が思うに、生命とは、即、神仏(かみほとけ)である、ということだ。すなわち、「生命即神仏」(せいめいそくかみほとけ)と言いたい。
その意味は、生命には、「神のパワー」と「仏のパワー」の両方が入っている、ということだ。
「神のパワー」だけでもない。「仏のパワー」だけでもない。「両方のパワー」が入っているのだ。
その意味はどういうことか。
「神のパワー」とは、138億年前に宇宙を誕生させた「ビッグバン」の「光パワー」のことだ。
その「ビッグバン」の「光パワー」が、素粒子と結びつき、原子を作り出し、星々を誕生させ、銀河系を形成し、太陽、地球、月を含んだ「太陽系」を生み出し、40億年前に、地球に「生命」を誕生させたのだ。
E=mc2乗 が「生命」を生んだ!
その根拠となる「方程式」が、世界1有名なE=mc2乗 である。
アインシュタインが、1905年(26歳)に、「光速度不変の原理」と「相対性の原理」と「三平方の定理」から発見した「神の方程式」だ。
原子核エネルギー=質量×光速×光速 という式である。
物理学の本では、この式の意味を「エネルギーと質量は等価であり、交換可能」という意味だと書いてある。
すなわち、目に見えない「エネルギー」と、目に見える「質量」の「等価性」という意味だが、それだけでは、この方程式の「すごさ」は伝わってこない。
1円玉1個のエネルギーは、90兆ジュール――ジャンボジェット機(514人満席)で、地球を4周半回れる!
そのすごさは、具体的数値にある。
すなわち、1円玉の質量1グラムで計算すると、
1円玉のエネルギー=0.001㎏×300,000,000m/s×300,000,000m/s =90,000,000,000,000ジュール
ビッグバン・光エネルギーの「すごさ」とは
つまり、1円玉1個のエネルギーは90兆ジュール となる。その中身のほとんどが、光エネルギーである。
この1円玉1個の90兆ジュールというエネルギー量は、
ボーイング777のジャンボジェット機(514人満席)で、地球を4周半回ることができるというのだ。
とてつもないエネルギー量である。たったの1グラムである。「光エネルギー」の持つ「すごさ」だ。
この「光エネルギー」が、すべての「生命」と「万物」を形成しているのだ。もちろん、あなたの「心と体」にも、この「光エネルギー」が、入っている。
体重50キログラムの人に換算すると、90兆ジュールの5万倍のエネルギー量を、その肉体は内蔵していることになる。
ちなみに、広島原子爆弾は、わずか0.7グラムのエネルギー量であったと言う。1円玉1個の90兆ジュールにも満たないエネルギーだったのだ。
驚くべきエネルギーである。ビッグバンの「光エネルギー」の「すごさ」が分かる。
私はこのビッグバン「光パワー」こそが、生命40億年も生き抜いてこれた「大きな理由」だと考えている。
まさしく「神のパワー」と言えるのだ。
次回へ。