「宇宙10進法」14号
2024年7月21日
E=mc2は、宇宙の「循環の法則」を示しています!
なぜ地球に、知的生命体が、誕生したのだろうか。
これは哲学上の問題になりますが、人間誰しも1度は考える人生の難問であり、物理学者も真剣に考えているテーマのようです。
先ほど、私は「宇宙には意志がある」と述べました。
その「宇宙の意志」とは、「有限なもの」と「無限なもの」という相反する2つのエネルギーを使って、「生命体」を誕生させ、存続させ、進化をさせていく、というものです。
つまり、「有限」で限りある「生命」や「物質」を作り出すために、「無限」で「永遠」である「光」というものを、設定しているようです。
その意味はこうです。
「無限・永遠」である「光エネルギー」から、「有限」な「生命・物質」を作りだし、その生命・物質を、ある一定期間存続させ、耐用年数が来たら、また「光エネルギー」へ還元させる。
還元された「光エネルギー」から、また次なる生命、物質を作り出し、進化をさせて、変化した環境の中でも、生き抜くだけの「たくましい生命体」を作り出していく。
このような「無限な」光エネルギーと、「有限な」生命エネルギーを、繰り返し、繰り返し、循環させ、宇宙生命体は、どこまでも進化を続けていく。
このような宇宙の壮大な「進化の仕組み」を運営していくものが、E=mc2という公式であると、私は考えています。
宇宙のエネルギー総量は一定です。この原理を「エネルギー保存の原理」といいます。
その一定量の総エネルギーから「物質」を生み出し、「生命」を生み出し、進化をさせていく。
個体の寿命を全うさせ、死のエネルギーで、その物質を光エネルギーに変換し、その光エネルギーを使って、また次世代のより進化した生命体を作り出していく。
ですから、個々の生命体の死がもしなければ、いつまでも「物質」が「エネルギー」へ還元されないことになり、この世のすべての流れが、ストップすることになります。
このことは生命全体の死を意味し、宇宙の絶対死をも意味します。
以上のように、すべての「物質」を「光エネルギー」へ還元する仕組みこそが、この世の「光の最高速度」すなわち、「限界速度」を設けることです。
「光速c」という限界速度の存在が、「物質」と「エネルギー」を「反転・循環」をさせる仕組みです。
これをアインシュタインは「光速度不変の原理」として位置づけ、E=mc2という公式を発見した訳です。
すなわち、エネルギーと質量は等価である、という「等価の原理」です。
その先にある宇宙の意志は、生命の「永遠なる進化」というものでしょうか。
〔参考文献〕
『宇宙は無限か有限か』松原隆彦、光文社新書
『宇宙を支配する定数』臼田孝、ブルーバックス
『無限の始まり』デイヴィッド・ドイッチュ、インターシフト
『科学者はなぜ神を信じるのか』三田一郎、ブルーバックス
『宇宙には意志がある』桜井邦朋、徳間文庫
『ビッグクエスチョンズ・宇宙』スチュアート・クラーク著、(株)ディスカバー・トゥエンティ