「宇宙10進法」3号

 

2024年7月3日

 

 

  

0とは「始まりの始まり」のこと

 

 

 宇宙のすべてのエネルギーは、0から生まれてきます。

この「0エネルギー」のことを

 

宇宙物理学では「真空エネルギー」と呼び、

般若心経(はんにゃしんぎょう)では「空相」(くうそう)

法華経(ほけきょう)では「実相」(じっそう)

道教(どうきょう)では、「タオ」(道)(みち)

陰陽論(易経)では「太極」(たいきょく)と言います。

 

 

「般若心経」は、大般若経何千巻のエッセンスを説いたものです。多くの仏教学派で読まれている経典です。 

 

「色即是空」「空即是色」の言葉が有名です。

 

  この世の形あるものは、すべて「空(くう)の世界」から生まれてきます。つまり、「形あるもの」は、即、「空エネルギー」の変換したものであり、「空エネルギー」が、即、変換したものが「形あるもの」ということです。

 

 

真空では「ゼロ点振動」が「無限エネルギー」を生んでいます!

 

 

 

 真空は「密度0」です。「密度0」とは、物質が全く存在しない「物質0」の状態を意味します。

 

 ところがです。宇宙の不思議さは、「無」の真空に「粒子」と「反粒子」のペアーが存在し、「無限エネルギー」が存在していたことです。

 

 しかもこの「無限エネルギー」は「ゼロ点振動」が作り出していることです。

 

  今までは真空は、一切の粒子や原子が無い「空っぽな世界」「虚無の世界」と思われてきました。

 

  ところが「量子論」による「真空のメカニズム」の研究によって、そうではないということが、分かってきたのです。

 

  すなわち、真空の世界では、「粒子」と「反粒子」のペアーが、100億分の1秒の間隔で、「対発生し、すぐに「光」となって、「対消滅をしている「驚くべき世界」のことだったのです。

 

  そういう「光の点滅」を、すごく短い間隔で「繰り返し」それが「真空のゆらぎ」を生み出していたことです。

 

  この「真空のゆらぎ」が、「ゼロ点振動」の正体であり、

この「ゼロ点振動」が、真空の「無限エネルギー」を生

み出していた訳です。

 

  いかなる情況でも、宇宙は振動し、揺らいでいるのです。宇宙は、常に交響曲でている、ということです。

 

 その宇宙の「永遠振動」が、生命を「誕生」「成長」「老化」、「死」に至らしめ、また次なる「再生」を作って、情報とエネルギーを永遠に「循環」させているのです。

 

 

真空は「質量」の発生源です!

 

 

 

 さらに「真空」の働きとして、素粒子の「質量」

生んでいることです。

 

 つまり、「原子」の質量の98%は、クオークの「質量」です。残りの2%は、「電子」と「ニュートリノ」の質量です。

 

 さて、クオークの「質量」が生み出されるメカニズムは、真空の「粒子」と「反粒子」に、邪魔をされるためであることが、分かっています。

 

 これを専門用語では、「カイラル対称性の破れ」と言います。カイラルとは「左巻き」と「右巻き」と言う意味です。

 

 すなわち、原子核内のクオークは、常に振動していますが、そのクオークの振動が、真空の「粒子」と「反粒子」にぶつかり、「左巻き」が「右巻き」に変わり、「右巻き」が「左巻き」に変わる。

 

 そのために振動速度落ちる。その「速度の低下」「質量」(動かしにくさ)へ変化する、というメカニズムです。

 

 残りの「電子」と「ニュートリノ」の「質量」は、「ヒッグス粒子」に邪魔されるからです。

 

 このヒッグス粒子も、真空に存在しています。

 

 ですから、質量の100%は、つまり、質量の全部は、「真空のメカニズム」から生まれていることになります。

 

 

 

「真空」ありて「生命ありき」!

 

 

 以上のように、真空は、素粒子の「質量」を生み出す「場」でもあったことです。

 

 素粒子の「質量」ありて、「物質」ありきです。

その物質が「生命」を作っています。

 

 ということは、この世の原子、物質、生命を作り出しているのは、密度0「真空」ということになります。

 

 すなわち、「真空」ありて「生命ありき」です。

 

 以上の如く、真空の「0」は、この世の森羅万象「生みの親」とも言えるのです。

 

 ですから、0から、次の1が、生まれてきます。

 

 次回へ。