ブログの目的 第1号
宇宙の「万能原理」1号
２０２３年９月１日
「森羅万象」を説明できる「万能原理」とは
この世の「森羅万象」を説明できる「万能原理」というものが、もしあるとすれば、それは一体どういうものでしょうか。
宗教の言葉ではなく、物理学という「真理の世界」が解明した言葉で説明できるものが、もしあるとしたら、それはどういう「原理」になるでしょうか。
結論からいうと、それは「光の原理」にある、と私は考えています。
「光の原理」とは、「相反する2要素」が「同時存在」しているために、そこに「神秘力」が生まれる。場合により「奇跡」が起きる、という原理です。
私はこの原理を「陰陽・同時存在の原理」と名付けています。
この原理の「目的」は何か。
それは、生命とは何か、生命の本質と何か、死とは何か、魂はあるのか、この世に永遠なものはあるのか、宇宙の仕組みとは、この世の森羅万象の仕組みとは、というこの世の「根幹」を知りたい、ということです。
人間としてこの世に生まれてきて、１番知りたいことですが、こういう哲学的なテーマは、学校でもなかなか教えてはくれません。学校は、既存の「知識」を教える場であり、「哲学する場」ではないからです。
この原理には、「相反する2要素」＋「同時存在」＋「神秘力」または「奇跡」という３つの概念がありますが、詳しくは、これから順を追って説明していきます。
光は「波動性」であり、しかも「粒子性」でもある、という「相反する２要素」の「同時存在」（２重性）です。
この「2重性の原理」は、アインシュタインが２６歳の時に発見した「宇宙の真理」です。
その公式とは、E＝ｈν という公式です。
光子エネルギーＥ＝プランク定数ｈ（エイチ）×振動数ν（ニュー） という意味です。
「プランク定数ｈ」が「粒子性」を表し、「振動数ν」が「波動性」を表しています。
以上の公式が、光は「粒子性」であり、しかも「波動性」でもある、という「２重性」を表しているのです。
アインシュタインは、この「2重性の原理」の発見によってノーベル物理学賞を受賞しています。
「万能原理」に至るまでの「道のり」
私の言う「万能原理」（陰陽・同時存在の原理）に至るまでの「道のり」をまず述べたいと思います。
どういうわけか、私は３０代の頃から上記のテーマに関心を持ち、本屋を巡り、図書館の本を探索してきました。
おかげで多くの知見を得ることができましたが、それでも自分が本当に知りたい肝心な事に関しては、曖昧模糊（あいまいもこ）のままでした。
図書館にある多くの専門書や哲学書、宗教書を見ても、専門的な細部情報はあふれていますが、上記のテーマになると、自分が納得できるものには出会いませんでした。
いくつかの宗教の幹部とも話してみましたが、「信じることが先決だ」という考えが強く、その根拠も開祖の本や経典に求めるだけで、平行線を描くばかりでした。
その時が来たのは、２５年前の４９歳の時（１９９８年）です。高野山（こうやさん）で、あるセミナーに参加した時です。
空海の眠る「奥之院」（おくのいん）で瞑想していた時です。静寂の中に聞こえてくるのは、小鳥のさえずりと風に揺れる木々の葉の音だけです。
時間が経つのも忘れ、心地よい空間にいました。
私の脳のスクリーンに、宇宙空間にぽっかりと浮かんでいる球形上のものが映ってきたのです。
それが光の球となり、ぐるぐると回転を始めたのです。それがどういうことを意味しているのかは、その時は分かりませんでした。
自宅に帰ってから、何日か過ぎたある時「宇宙についてもっと詳しく知りたい」という強い思いが湧いてきたのです。
その時から「宇宙―光―生命」というテーマ図式が出来上がったのです。
１年間の考察を経て、出来上がったのが「治療院の治療哲学」でした。５０歳の時でした。
以上のような思索、瞑想を経てたどり着いた原理が、「陰陽・同時存在の原理」です。
「絶対に緩まない」ねじが開発された！
まずは、私の言う「陰陽・同時存在の原理」のすごさの１例を、次に示します。
現代の輸送現場や建設現場においては、接合部分である「ねじ」が必要不可欠です。
例えば、鉄道のレールの接合部分にはボルトナットの「ねじ」が使われています。しかし、その接合部分は長時間の振動によって、どうしても緩んできます。
そこで安全性を確保するために、ゆるまないねじの開発が必要となります。しかも「絶対に」緩まないという「厳しい条件」が要求されます。
ところが、その条件は「言うは易し、実行は難し」です。
その「言うは易し、実行は難し」条件をクリアした絶対にゆるまない「ねじ」を開発したのが、ハードロック工業の若林克彦社長です。
その仕組みは、凹と凸のナットを「同時に使う」というものです。
普通のナットは１本です。それを２本の相反する「凹凸」のナットを使用することによって、絶対に緩まないという「奇跡のねじ」を開発することに成功したのです。
今では、新幹線の車両、東京スカイツリーの躯体、瀬戸大橋の躯体にも実際に使われており、その奇跡が証明されているのです。
YouTube でも実際に見ることができます。
「てこの原理」も「陰陽・同時存在の原理」です！
また、有名な「てこの原理」も「陰陽・同時存在の原理」から説明可能です。
ご存じのように、「てこの原理」とは、「小さな力」で「大きな力」を生み出す原理です。長い丸太で大きな石を持ち上げるイメージです。そこには「支点」、「力点」、「作用点」の3点があります。
「支点」と「力点」の長さを「長く」し、「支点」と「作用点」の長さを「短く」すると、「小さな力」で「大きな力」を生み出すことができます。くぎ抜き、栓抜き、ペンチ、はさみ、などの原理です。
この「てこの原理」が、建設現場のパワーショベルにも使われています。
「パスカルの原理」も「陰陽・同時存在の原理」です！
さらにパワーショベルには、「パスカルの原理」である「１＝全」の原理も、「油圧シリンダー」として使われています。
「パスカルの原理」とは、密閉流体の「１点」に加えられた力は「全点」に作用し、面積に比例して、大きな力を得ることができる原理です。この原理には、「１点」と「全点」が「同時存在」しています。
現代のビル建築や土木工事にとっては、このパワーショベルは、必要不可欠なものとなっています。
そのパワーショベルの原理が、「てこの原理」と「パスカルの原理」です。
両方ともに、私の言う「陰陽・同時存在の原理」です。つまり、「相反する２つ」（長と短、１と全）を「同時存在」させると、そこに「神秘力」が発生する、という原理です。
ＶＦＸ、ＳＦＸも「陰陽・同時存在の原理」です！
映画におけるＶＦＸ、ＳＦＸなどの特殊撮影技術も、相反する2種類の同時存在です。実際映像(アナログ映像）と仮想映像（デジタル映像）を同時に存在させると、どんな映像も作ることができます。不可能はない「万能映像」が、可能となります。
アバター、ターミネーター、ジェラシック・パーク、シン・ゴジラ などがあります。
東京スカイツリーも「陰陽・同時存在の原理」です！
東京スカイツリーは、６３４メートルの世界１の電波塔です。東京タワー３３３メートルの約２倍の高さです。
その世界１の東京スカイツリーには、制震構造である「心柱」（しんばしら）が採用されています。
「心柱」は、世界最古の木造建築である法隆寺の５重の塔でも採用されており、１３００年以上も地震で倒壊しなかったという誇るべき歴史があります。
その「心柱」の構造は、本体とは切り離されており、地震があったときに、本体の揺れと心柱の揺れが、相異なっているために、お互いの揺れが相殺される仕組みです。
つまり、相反する２種類の揺れの同時存在です。
さらに、その心柱は、下部の「固定部」と、上部の「可動部」の相反する２種類の構造になっています。
実際に、完成まじかに、マグニチュード9.0という超巨大地震・東日本大震災にも襲われたが、大丈夫だったのです。
以上のように、「陰陽・同時存在の原理」は、現代技術を支え、「相対性理論」や、「量子論」、さらには、「超ひも理論」の原理ともなっているのです。
その理由は、「光の原理」にあると考えていますので、これから「陰陽・同時存在の原理」と「光の原理」の関係性について、その「根拠」を考察していきます。
「光速ｃ」が「マクロ世界」と「ミクロ世界」を支配している！
「光」とは、一体何でしょうか。
光の「波動性」が、「光速ｃ」となってマクロ世界を支配し、光の「粒子性」が、「プランク定数ｈ」となってミクロ世界を「支配」しています。
つまり、この世のマクロ世界とミクロ世界の両方を「支配」しているのは、「光」であるという事実です。
逆に言えば、この世の根幹を支配しているのは「光」だという意味でもあります。
そういうことから私は、宇宙の万能原理として「光の原理」を考えた理由でもあります。
すなわち、「光速ｃ」の「絶対性」が、この世の「時間」と「空間」を「相対性」なものにし、特殊相対性理論を作っています。
さらに光速ｃが、「時空」を形成し、物質・エネルギーと絡み合い、「時空の曲がり」を形成し、「重力」を作り出しています。これが一般相対性理論です。
両理論ともアインシュタイン１人で成し遂げた偉業です。
しかも、大学の研究室ではなく、特許局に勤めながらのサラリーマン時代に成し遂げたものです。
それら２つの理論のおかげで、１００年後の２１世紀におけるＧＰＳ衛星によるカーナビシステムや、スマホの位置情報などが、運営されている訳です。
さらには、ブラックホールの発見や重力波の発見と、宇宙の謎解きに多大な貢献をしています。
また光の最小単位である「光子」１個の1回振動エネルギーが「プランク定数ｈ」を作り、ミクロ世界の「不確定性原理」を形成しています。
以上のように、光の「２重性」が、この世の「森羅万象」を作り出しています。
この世に「光」が存在していなければ、地球に「生命」は 誕生していない！
さらにこの光が「重なり合って」、物質の「原子核」の中に入り込み、この世のすべての「物質」と「生命」を作っています。
この原理を解明した公式が、アインシュタインが発見したE＝mc２乗という世界１有名な式です。
ですから、もしこの世に「光」が存在していなければ、地球に生命は誕生していないことになります。それほどに重要な原理であり、「万物の原理」に位置しています。
２０世紀の大天才・アインシュタインが発見した「光の原理」を探求することは、「宇宙とは何か」「生命とは何か」「死とは何か」を知り、さらに「人間とは何か」を知り、最終的に、自分の「本質」を知る、ことになります。
それを知ることが、「究極の幸せ」につながる、と考えるからです。
このことは、まさしく「相反する２つ」を、同時に存在（すなわち統合、統一）させると、そこには「神秘力が生まれる」いう「陰陽・同時存在の原理」が貫徹しているのです。
例えば、ガソリンと電気を同時存在させると、「ハイブリッドカー」が出来ます。
電気的性質が異なる2種類の半導体（Ｐ型とＮ型）を同時存在させると、「太陽電池」が作れます。
また「０と１」を統合（同時存在）させると、夢の「量子コンピューター」が作れます。
その先に来るのは、「人間脳」と「人工知脳」（ＡＩ）の融合です。
「相反する２つ」の統合が「神秘力」を生む！
私達人間の祖先も、相反する2つの「統合」です。
すなわち、４０億年前に地球上に誕生した原始生命体は、約２８～２２億年前に、好気性の「ミトコンドリア」を、自身の細胞内に取り込んで、共生を始めたのです。
共生しないと自身が生き残れないからです。
初期の地球には、酸素は存在しませんでした。
生命体も嫌気性細胞のみでした。
ところが約２８～２２億年前に、シアノバクテリアによる酸素の大量発生が起こったのです。
そのために嫌気性であった原始生命体にとっては、酸素は猛毒であったために、生命の危機に直面した訳です。
そのときに嫌気性の原始生命体は、好気性の「ミトコンドリア」を、自身の細胞内に取り込んで、生き延びるために、共生を始めた訳です。
ですから「好気性」と「嫌気性」の融合したものが、私達人間の「細胞」です。
共生したミトコンドリアが、独自の遺伝子をもっていることが、その証拠の１つとなっています。
このような実例を考えると、「相反する2つ」のものが「同時存在」すると、そこに「神秘的な力」が発生することが分かります。
日本刀がなぜすごいのか
世界に誇れる日本刀も、鉄と炭素の融合で作られたものです。鉄は硬くて非弾力性です。これに対し、炭素は柔らくて弾力性があります。
これら相反する２つを融合させると、切れ味鋭い、しかも刃毀れしない、しなやかで頑丈な「はがね」の銘刀が出来るのです。先人の知恵には、本当に驚くべきものがあります。
私は、３０年間の思索の結果、この「陰陽・同時存在の原理」が、宇宙の森羅万象を支配している原理である、と考えています。
つまり、宇宙の「万能原理」になるのではないか、ということです。おこがましいようですが、そういう想いで、このブログ『宇宙、生命、人間、幸せ』に取り組んでいる次第です。
その理由は、「光の原理」にあると考えていますので、これから「陰陽・同時存在の原理」と「光の原理」の関係性について、その「根拠」を考察していきます。
その「万能原理」を駆使して、アインシュタインの「特殊相対性理論」と「一般相対性理論」、そして、ミクロ世界の「量子力学」、さらにそれら２つを統合する夢の「超ひも理論」を支える原理も、説明したいと考えています。
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