宇宙の「万能原理」6号

 

2023年9月6日

 

 

この世は本当に「諸行無常」か

 

 

 

祇園精舎の鐘の声、          諸行無常の響きあり

沙羅双樹の花の色         盛者必衰の理を表す

奢れる人も久しからず    ただ春の世の夢の如し

猛き者も遂には滅びぬ    偏に風の前の塵に同じ。

 

   ご存じ平家物語の冒頭部分です。

この世に永久に変わらないものはない、という鎌倉時代軍記物語です。

 

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」。

静かな1日の終わり、祇園精舎鐘の声が鳴っている。

当時、あれだけの栄華を誇った平家でさえ、源氏に滅ぼされた。その源氏(鎌倉幕府)もまた北条氏によって滅ぼされた。

 

 人間の歴史は戦いの歴史であり、滅亡の歴史だ。

20世紀には世界戦争が2度もあった。

 日本も太平洋戦争310万人以上の人が犠牲となった。

 

 21世紀の現代でも、なおロシアがウクライナを一方的に武力侵略をしている。

しかし、いかに独裁権力を誇示しようが、いずれ終わりは来る。これもまた歴史が示すところだ。この世のすべては変わり、1つとして変わらないものはない。本当に無常である。

 

 

 

宇宙には「永久不変」なものが存在する!

 

 

 しかし、不思議なことに、宇宙には「永久に変わらない」ものがあるのです。

 

 宇宙誕生後138億年という想像もできないほどの悠久なる時間生き抜いているものが存在しているのです。

 それは「光」というものです。

 

 人間が地球に誕生するまでには、138億年という途方もない時間が必要だった訳です。

 

 この事実を証明した科学もすごいことですが、私は138億年という途方もない時間があって、今の自分がいる、という事実に「すごさ」を感じるのです。

 

「時間の長さ」とは「一体どういうものか」という「不思議な感覚」です。

 

 話を戻しますが、現代物理学が解明したこの世の仕組みは、相反する2つ同時存在だということです。

 

「永久不変な光」があるからこそ、常に変化を続ける「物質」・「生命」・「時間」・「空間」が存在しているのです。

 

 光の「永遠性」ありて「諸行無常」のこの世です。それでは、光の「永遠性」の具体例を、次に紹介します。

 

 

 

宇宙の仕組みを決定している「4つの定数」とは?

 

 

 

   宇宙の仕組みを決定している「4つの定数があると言われています。

 

 その4つの定数とは、光速、プランク定数h、電気素量e、万有引力定数G、の4つです。

 

 ご存知のように、「定数とは」不変数のことであり、この宇宙が続く限り、変わらない不変的な数です。永久的です。ちなみに具体的数値は、下記の通りです。

 

 

光速c=299,792,458 [メートル/秒]

プランク定数h=6.62606896×10-34[j・s]

電気素量e=1.602176487×10-16 [Ⅽ]

万有引力定数G=6.67428×10-11 [Nm/kg]

 

 

 ここで、「光」に関する定数が、3つを占めています。

すなわち、光速、プランク定数h、電気素量e、の3つです。

   これらの「数値」が、もし今と「わずか」でも「違って」いれば、宇宙に「生命」は誕生していない、とも言われています。それほど重要な数値です。

 

 しかもその数値が138億年間も、全く変わらず、「一定不変」であるという事実です。

 

 

 

 

プランク定数hとは、「光子」1個が持つ「最小エネルギー」のことです。

 

 

 

 光は「波動」でもあり、「粒子」でもあります。(光の2重性)。

 

 この光の「粒子性」の現れが、「光子」です。その光子1個が持つ最小エネルギー「プランク定数h」と言います。

 

すなわち、プランク定数hとは、光子」1個が、1回振動する時のこの世の最小エネルギーのことです。

 

 

太陽光発電は「プランク定数h」が担っている。

 

 

 実際の光子エネルギーのやり取りは、「hν」(エイチニュー)という「量子」でなされています。「量子」とは「塊」(かたまり)という意味です。

 

 この方程式が、アインシュタインが発見したE=hν です。すなわち、光子エネルギー=プランク定数h×振動数 です。

 

 この「光量子仮説」が、光の「2重性」を表し、ノーベル物理学賞の対象となった訳です。

 

 ちなみに、太陽光発電は、このプランク定数hが担っています。もちろん方程式は E=hν です。

 

 

 

生命現象も「プランク定数h」が担っている!

 

 

 このプランク定数hがあるおかげで、植物の「光合成」が行われ、有機化合物(炭水化物、タンパク質、脂質)が作られ、動物や人間の命を養っています。

 

 さらに、このプランク定数h6.62606896×10-34[j・s]以下にはならず、「一定不変」を「保持」しているおかげで、生命を構成する「原子」半永久的に存立でき、地球生命が40億年前に誕生し、成長、進化して今現在も生きている訳です。

 

 これを証明する方程式が、

ΔQ×ΔP≧h÷4π という「不確定性原理」です

 

 

 

光の「波動性=光速c」が、太陽の「核融合エネルギー」を作っている!

 

 

 ちなみに、太陽の核融合エネルギーは、光速c(秒速30万㎞)の2乗(光速c×光速cという光の「波動性」が作用しています。

 

この核融合エネルギーは、1グラムで90兆ジュールという莫大なエネルギーを生み出しています。そのおかげで地球生命が生かされています。方程式は E=mc2乗 です。

 

 このように、光の「2重性」があるおかげで、地球生命が誕生し、成長、進化して40億年も生き続けているのです。相反する2要素同時存在神秘力を生み出す1例です。(陰陽・同時存在の原理)

 

 

 

「電気素量e」とは「電荷」のことです。

 

 

 

 電気素量eとは電子が帯びる電気の量(電荷)のことです。

 

 この「電荷」は、電子が「光子」「放出」し、「吸収」する能力のことです。

 

 つまり、「光子」キャッチボールする能力のことを「電荷」と言います。

 

 電子がこの「電荷」「本来的」に具備しているために、この世に電気と磁気が存在している訳です。

 つまり、電磁波電磁力が存在している訳です。

 

 人間が作り出したものではなく、電子が「本来的」に具備している能力です。そのおかげで、この世に「電気社会」が実現し、人間の体内で「自律神経」や「脳神経」を動かしている訳です。

 

 つまり、電子の「電荷」ありて、「生命」ありきとなります。

 

 原子の中の「電子」の具備する「電荷」は、「光子」が運搬役となって、電子陽子の間をキャッチボールしています。つまり、「光子」が介在している訳です。

 

 光の粒子性である「光子」が、電子の「電荷」を担っているのです。

 

 すなわち、光の「2重性」ありて、この世の「電気社会」が成り立っている訳です。