宇宙の「万能原理」2号
2023年9月2日
「宇宙の万能原理」とは「光の原理」のことです!
宇宙の根本原理は、「光の原理」です。
宇宙イコール光である、といってもいいと思います。
宇宙はビッグバンという光の爆発から誕生した。
この事実が、宇宙の仕組みを決定づけています。
物事の「本質」は、「始まり」の中にあります。
これは私の信念です。生命の始まりも、精子(陽)と卵子(陰)の同時存在(合体)です。
ですから、人体の仕組みは「相反する2要素」の「同時存在」となっています。呼吸は吐くと吸うです。心臓は収縮と拡張です。運動は屈筋と伸筋の同時活動です。
宇宙の始まりは「光のビッグバン」です。ですから、この世の仕組みは「光」が作っています。すなわち、光が「超ひも」を作り、「時空」を生み、「エネルギー」を生み、「情報」を生み、「物質」を生み、「生命」を生んだということです。
すべては「光」から出発しているのです。この関係から、光=超ひも、光=時空、光=エネルギー、光=情報、光=物質、光=生命、という「等価性」が生まれてきます。
生命とは、「エネルギー」と「情報=遺伝子」を持ち、肉体である「物質」をもった存在です。それらの「エネルギー」、「情報=遺伝子」、「肉体物質」すべては、ビッグバン誕生時の「光」が作り出しています。E = m c2と言う式がそのことを示しています。
「時間」と「空間」の「基準」も光です!
宇宙とは「時間」と「空間」のことです。
その「時間」と「空間」の「基準」となっているのが、これまた光です。
つまり、1メートルの基準、1キログラムの基準、さらに1秒の基準は、すべて「光が基準」となっているのです。
「1メートル」の基準
物の長さを正確に測ることは、社会の発展には必須のことです。人類は古来より、正確な長さの基準を求め続けてきました。
1983年には、第17回国際度量衝総会で「光速c」を長さの基準に使うことが決定されたました。
すなわち、1メートルとは、2億9979万2458分の1秒に光が進む距離である、と定義されました。光が1秒間に進む正確な距離は、299792458m(地球7周半)だからです。
「1キログラム」の基準
さらに、「質量」の基準も、光子のもつ「プランク定数」が基準になりました。
2019年に、130年前に作られた国際キログラム原器(分銅)が引退しました。
2019年5月20日からは、キログラムは、つまり「質量」の単位は、光の持つ「プランク定数」をもとに定義されることになったのです。
すなわち、1キログラムとは、6.62607015×10-34ジュール・秒を持つ「光子」のエネルギーと「等価」である、と定義されたことです。
考えてみれば、「重さ」の基準に「光」を持ってくること自体が不思議と言えます。
なぜなら、光の「質量は0」だからです。
「質量0」の光が、「質量」の基準となる、というのですから、まさしく「矛盾」です。
しかし、光の「本質」は「矛盾」である、ことを考えれば、本領発揮と言えるかもしれません。矛盾エネルギーが、この世の「進化」を生むからです。
その進化力は、質量と結びついた光エネルギーからもたらされています。
「矛盾」が生命を「進化」させる!
人間は矛盾が嫌いですが、神は矛盾が大好きなようです。人間にとって死は辛いものですが、神にとっては当たり前の現象であり、進化の原動力としてとらえている感があります。動物社会は生存競争によって殺し合いをして、生き残っていきます。
食べられた弱者の命は、そこで終わったのでしょうか。
胃で分解され、生命元素となって、生き残った強者の命の一部となって、生き続けていく。支え続けていく。 また負けた経験が、DNAを改変させ、次世代をより強い生命体へ進化させていく、と観ることもできます。
人間の感情はそこに残酷さを観ますが、神の視点にあるものは、この世の仕組みであり、生命進化であり、全体思考というものです。
「人間視点」と「神視点」の相反する2つの見方が、大事と考えます。
1秒の基準とは
1967年に「国際標準時計」が決められ、1秒を決める「セシウム133原子時計」が作られました。
それによると、1秒とは、「セシウム133原子」が、吸収・放出する「電磁波=光」が、91億9263万1770回振動する時間が1秒と定義されたことです。
以上のように、宇宙の基本要素である「時間」と「空間」の単位が、「光を基準」にして成り立っています。
その理由は、光の「永遠性」にあります。いつまでも変わらない光の「不変性」です。
この世の根本を支配する「基準」となるものが「永遠不変」であることが、社会の「発展・進化」にとってもっとも大事であるからです。
20世紀の大天才・アインシュタインは、宇宙の「本質」は、「光」であると見抜いた。
その視点から、光の「2重性」を解き明かし、光速度の「不変性」と「絶対性」を見抜いたのです。
そして、「時間」と「空間」も、光を基準にすると、変化するもの、すなわち、「相対的」なものであることを導き出した。特殊相対性理論です。
さらに光速度を基準にすると、両者は同時に変化するから、時間と空間は「等価」であることも見抜き、「時空」という統一概念を作った。
すると、直進するはずの光の軌跡が曲がることは、「時空が曲がっている」からだということを考え、その「時空の曲がり」こそが「重力の源」であるという20世記最高峰の「一般相対性理論」を発見・構築したのです。
はじめは「光とは何か」という素朴な疑問です。
その素朴な疑問を徹底的に追求したことが、宇宙の「深遠なる真理」を発見することにつながった訳です。
宇宙の「本質」は光である、というアインシュタインの信念は、21世紀の今でも尚、宇宙の謎解きをする重要なキーワードになると、私は考えています。
この世からもし光が消滅したことを想像してみると、光のすごさが迫ってきます。
情報伝達、映像伝達、記録媒体、電気エネルギー、物質、生命、太陽、地球、月、太陽系、銀河系、宇宙そのもの、すべてが消滅し、なんと無味乾燥な世界となることか。当たり前の中に本当の「すごさ」があり、「真理」があるということです。
次号へ続く。