新「神の設計図」 9号
2022年10月20日
〔本質考察9〕
超ひも=光
- 「超ひも」のサイズ=10-33センチメートルは、「c、h、G」の「3つの定数」から求められたもの。
- c=光速、h=光子1個の最小角運動量、G=重力定数。cとhは、2つとも「光の定数」。
- Gは、重力定数だが、これも結局は「光の振動エネルギー」に由来している。
- 故に「超ひも」は、「光の振動」が作ったものと言える。
光の「粒子性」が「超ひも」を作った!
「超ひも」のサイズは、10-33センチメートルと言う超極小なものです。この世では、理論上、それ以下の物質サイズは存在しえないことを意味します。つまり、この世の「最小の果て」ということです。
原子の世界は、普通の目では、全く見ることは出来ない「超ミクロ」の世界です。「原子」の大きさは、10-10メートルですから、1000万分の1ミリメートル程度という超小ささです。つまり、1ミリの中に、1000万個もの原子が、入れるほどの超小ささです。
ところが、もっと驚くべきことに、「超ひも」のサイズは、10-33センチと言う「超極小」なものとなります。
10-33センチメートルとは、一体どれくらいの超極小なのか。そのサイズとは、「原子」サイズである10-10メートルの、1兆分の1の、さらに1兆分の1のサイズとなります。
その「超ひも」のサイズ=10-33センチメートルは、c、h、Gの「3つの定数」から求められたものです。つまり、√Gh/c~10―33cm と言う計算式です。
ここでc(光速)とh(プランク定数=光子1個の最小角運動量)は、2つとも「光の定数」です。Gは重力定数。
このGは、物質の「質量」が作ります。その「質量」は、粒子の「振動エネルギー」が作っています。その「振動エネルギー」は、結局は「光の振動」から作られたものです。
故に、「超ひも」のサイズは、「光の定数」が決めたものとなります。つまり、「超ひも」は、「光」が作ったものと、私は考えています。
「カラビ・ヤウ空間」とは
このような超超ミクロな世界を専門用語では、「カラビ・ヤウ空間」と呼んでいます。
アメリカ人の数学者であるユージェニオ・カラビと、中国系アメリカ人の数学者であるシン=トゥン・ヤウが導き出した特殊な空間図形であるために、「カラビ・ヤウ空間」と呼ばれています。
「カラビ・ヤウ空間」は、なぜ6次元空間なのか。
6次元でないと、「光子」の質量が0にならないからです。「光子」の質量が0であることは、それまでの計算や実験で確認されている自然界の事実です。
そして、マクロ世界の4次元を加えて、4+6=10次元、にして初めて「4つの力」が統一出来る訳です。それが異次元である6次元が、超ひも理論の「数式」から出てきた根拠です。
クオーク(陽子や中性子を構成する重い粒子)と、レプトン(電子などの軽い粒子)は、それぞれ6種類あります。6種類である理由は「小林・益川理論」によって、解明されました。
クオーク6種類が、対称性の「自発的破れ」をもたらした!
6種類でないと、宇宙誕生時における物質と反物質の対称性が自発的に破れず、現在の物質世界が作れないことが判明したことです。
つまり、私達人間が地球上に生まれた1つの仕組みが、クオークとレプトン(電子の仲間)が、この世に6種類あったことです。3種類でも、4種類でも、5種類でも、人間は誕生していないことになる訳です。
物理学はそういう問題さえ解決しているのです。本当にすごいことだと思います。湯川秀樹博士が切り開いた日本の素粒子物理学は、半導体技術を開発し、コンピユーター社会に貢献しています。
話を戻しますが、ミクロ世界は、6次元の「カラビ・ヤウ空間」となっている。しかもその6次元空間は、10-33センチと言う超極小なものです。このことは何を教えているのでしょうか。
「目に見える次元」と「目に見えない次元」
1つは、ミクロ世界の「カラビ・ヤウ空間」が、6次元であることが、クオークとレプトンの数を「6」にしているのではないか、ということです。その結果、地球に生命が生まれた訳です。
2つ目は、この世の仕組みは、「目に見える次元」と、「目に見えない次元」の2つの相反する世界から成り立っている、ということです。かならず両者はセットになっています。
コインに表面と裏面の両方があるように、この世の森羅万象は、相反する2つの同時存在なのです。片方だけの世界のように見えても、探していけば、必ず反対のものが出現してくるのです。
この宇宙の仕組みが本当に分かれば、案外と目の前の絶望は、乗り越えられるかもしれません。絶望の裏には、「希望」がセットになっているからです。
このような超超ミクロな世界である「カラビ・ヤウ空間=6次元空間」における「超ひも弦」のおりなす「振動」が、様々な粒子を作り出し、元素を作り、物質を作り、生命体を作り出しているということです。
私たちの体も超ひもの織りなす「振動」から、生まれているという訳です。ですから5臓6腑の違いも、その「振動数の違い」から生まれている、ことになります。
電磁波には、生命体に有害なⅩ線や紫外線があります。一方では、無害な赤外線や可視光線などもあります。
それらの違いは、ただ1つ、その「振動数の違い」のみです。このように「数」の違いが、「質」の違いを作っている、というのが、「宇宙の法則」の1つです
ですから、この世の森羅万象は、超ひもの奏でる音楽が作っていることもうなづけます。まさしく宇宙は、音楽であり、壮大なシンフォニー(宇宙交響曲)とも言えます。
バイオリンの弦が、無限の音を作り出せるように、超ひもが奏でる「振動」が、この世の森羅万象を作っている、と言えそうです。すべては振動しているからです。
以上のように、超ひも理論は、「無限大」の問題を解決し、「4つの力」を「統一」し、さらには「異次元の問題」という難問を、見事に乗り越えて来た訳です。
今では物理学者たちにとって、最も魅力ある理論であり、アインシュタインが果たせなかった夢を、叶えてくれる最前線の理論として、位置づけられているのです。