〔光の本質論〕  44号

 

2020年4月1日

 

光は「0の原理」で、この宇宙を、根幹から「支配・運営」している。このことを前号で述べました。

光の「0の原理」とは、「質量が0」、「電荷も0」、「ベクトル総和も0」だということです。すなわち、「質量0」「電荷0」「ベクトル総和0」であることが、光の「万能力」を発揮しているということです。

 

光の「万能力」とは、光が「宇宙」を誕生させ、「太陽、地球、月」を誕生させ、「生命」を生み、「人間」を誕生させた、ということです。詳しくは、私のブログ『光の本質論』39号~44で述べています。

今回は、宇宙の「森羅万象」を支配している「光のすごさ」について、さらに深めていきます。

 

 

E=mc「すごさ」とは

 

 

私達人間は、今この瞬間、確かに「生きて」います。

必然か、偶然か、分かりませんが、私たち人間は、この世に「生まれ」、今現在、ここに「存在」しています。

 

そして、自分がここに「存在」するためには、両親が存在し、太陽、地球、月が存在し、宇宙自身が存在しなければなりません。 さらに、地球に、水、空気、食料、などが存在することが要件となります。これら全てを存在させるために必要なものが、「光の存在」です。

その根拠は、アインシュタインが発見した世界1有名な公式・E=mc です。

 

つまり、この式は、「光速c2乗」がなければ、この世の「物質」、「生命」、「宇宙自身」も、作れないことを教えています。わずか3つの要素」から成るE=mc というシンプルな公式には、このような「深い意味」があるのです。

 

この式の意味することは、光なくしては、この世の「森羅万象」形成できない、ことを教えています。あなたの身の回りにある「すべて」の物質、生命を形作っているのが、E=mc というシンプルな公式だということです

 

この世の「物質」「生命」は、すべて「原子」から作られています。その原子は、「質量m」「光速c「掛け算」で作られています。その式が、E=mcです。

 

物理学の本を見ても、なぜかそこまでの説明は、寡聞ながら、あまり為されていないようです。繰返しますが、E=mc なくして「物質なし」「生命なし」です。

 

E=mc という式は、有形の「質量m」と無形の「エネルギーE」「等価である」こと、そして、原子爆弾、原子力発電、太陽の「核融合」の公式という面から、ほとんどが説明されています。

 

しかし、「生命の観点」からの関係性も、大事なことだと考えています。なぜなら、生命ありての人生だからです。生命ありの科学であり、物理学です。すなわち、生命の根幹をなす公式が、E=mc2 です。

 

どんな宝石も、その真の「価値」が分からなければ、あまり興味も湧きません。物理学の世紀の発見も、「専門的説明」になればなるほど、一般人には、その「真の価値」はなかなか伝わってきません。しかし、アインシュタインは、「宇宙の原理そのものは、シンプルで美しく、誰にでも分かるものだ」という言葉を残しています。さらに、「全ては1に帰着する」と言う言葉もあります。つまり、どんな難解な理論も、「原理そのもの」は「シンプル」で、「美しい」ものだと言う信念です。

 

そして、その「宇宙の原理」は、この世のあらゆる現象を解明する「魔法の鍵」となる、と言うことです。

 

例えば、宇宙の始まりは、何度もいいますが、の爆発「ビッグバン」です。このビッグバンの「光」が、宇宙のすべてを生み出したのです。ですから、「光の秘密」を解くことが、「宇宙の謎」を解明することにつながると考え、アインシュタインは「光速度不変の原理」と「相対性の原理」から、「特殊相対性理論」と「一般相対性理論」を発見した訳です。

 

ところが、アインシュタイン自身は、このビッグバンのことは、相対性理論を発見した後で、知ることになります。なぜなら、アインシュタインの「一般相対性理論」の発見は1916のことだったからです

 

すなわち、「ビッグバン」の発見は、その13年後の1929のことです。その経緯を述べると、1927年に、ベルギーの天文学者・ジョルジュ・ルメートルが、一般相対性理論から、計算により、「宇宙は膨張していること」を導き出し、それを「ビッグバン」理論として提唱した。

それをロシアの天文物理学者・ジョージ・ガモフが、支持し発展させています。

 

そして、1929ハッブルが、銀河が地球に対してあらゆる方向に「遠ざかって」いることを観測で発見した。

さらに、1964「宇宙マイクロ波背景放射」が、実際に発見され、ビッグバン理論が本当に「証明」された訳です。

 

 

この世の「森羅万象」を「決定」しているもの、

それは「光」です!

 

 

以上のように、「宇宙の仕組み」根底にあるものが、どうも0であるようです。そして「0の原理」を作り出しているのが、「光」であると言うことです。

 

ですから、光の「2重性」が、「対称性の原理」を作り、「相対性の原理」を作り、「等価の原理」を作り出しています。さらに、「エネルギー保存則」、「電荷保存則」、「角運動量保存則」という「保存則」を作っています。

 

「保存則」とは、エネルギー総和は変化しない、「不変」であるということです。総量は、変化させず、一定量を保ちながら、あらゆるものの相互関係は変化させていく「無変化」が「変化」を作り出す秘密が、「保存則」というものです。

このような「保存則」を作り出しているのが、「光」というものです。

 

このことは、この世のすべてを決定付けているものは、「光」だということです。つまり、宇宙の本質は、「光」だということです。その理由として、前号の5点を挙げましたが、さらに次の2点を指摘したいと思います。すなわち、

 

 第1は、宇宙の始まり「光」の爆発、すなわち「ビッグバン」であったことです。この世の仕組みの「種」は、始まりであるビッグバンの「光」の中に、その「すべてが包含」されています。

 すなわち、ビッグバンの「光」が、「ヒッグス粒子」を作り、「超ひも」を作り、「原子」を作り、「元素」を作り、「物質」を作り、「生命」を誕生させたのです

 

 第2は、ビッグバンの「光」が、「超ひも」を作ったその根拠は、超ひものサイズ・10-33cmという長さが、光速c、プランク定数h,重力定数Gの3つの定数から、導き出されていることです。つまり、「光の定数」2つが、基本となっていることです。次回へ続きます。