今回のフランス戦では日本代表が全員で守り結果的にカウンターからゴールを奪い勝つことが出来た。

観戦した人なら分かると思うが、フランスは試合開始直後から異常なテンションで攻撃を仕掛けてきた。

これは前半を通して一方的な展開につながったわけだが、こういう状況をいち早く察知したのが遠藤だったと思う。

開始直後にメネズが右サイドを突破してきた際に、遠藤はいきなりスライディングで止めにかかった。

もちろん、遠藤だって普段Jリーグでもここぞという場面では体を張って守備をしている。

しかし、今回の場合は試合開始直後であり、言わば相手の出方を伺うタイミングだった。

素人の自分は、ある程度フランスが攻めてくるのは予想していたが、あそこまで最初から一気にくるとは思わなかった。

それを瞬時に感じて対応した遠藤は流石としか言えないだろう。

あのワンプレーが、この試合の戦い方を決めたと言えるし、実際あの後は今野、吉田あたりもフランスの勢いを止めるべく早目のケアを心がけていたようにみえた。

正に遠藤が背中で皆にメッセージを送ったプレーだった。

“予想以上に猛攻を仕掛けてくる”
“フランスの勢いに慌てず対応しよう”
“とりあえず全員が守備意識高く持とう”

こういうのは間違いなく遠藤のこれまでの経験が生かされているのだと思う。

10代だった頃から各カテゴリーの代表で培ってきた経験だ。
つまり原点であるスペイン戦での大敗からずっと積み重ねてきたものだろう。

あの頃スペイン代表にはシャビやカシージャスがいたが、彼らは今でもスペイン代表の中心であり必要不可欠な存在だ。

同じように日本代表には遠藤が絶対に必要だ。

Aマッチ最多出場の記録とか、世代交代とか…
そういう問題関係なく戦術において遠藤は必要不可欠だ。

あそこまで奇襲って感じの猛攻を仕掛けてきたら、普通は慌ててしまいバランスを崩すだろう。

しかし、遠藤は1人落ち着いてバランスを取っていたし、それがあったから徐々に日本が本来の攻撃に繋げる形を取り戻したわけだから。

憲剛がフランス戦を振り返り衝撃的だったとコメントしたようだけど…憲剛だってかなり経験は豊富だからね。
それほど世界の戦いというのは厳しく想像を上回るものなんだろうね。




フランスをやっつけた後はブラジルを!

とは簡単にはいかないだろうな。

つい先日イラクをフルボッコにしているしね。

ブラジルは次回自国開催のW杯を控えて、今は国内組、海外組を上手く使い分けながら強化を図っている。

また、コパアメリカでの低迷を受けてA代表だけでなくアンダー世代の強化にも今まで以上に力を入れてきた印象だ。

ロンドン五輪のメンバーの大半が今のA代表の主力というのが、世代の垣根をなくして全体的な強化とチーム作りをしてきた証と言える。

時には国内組だけで親善試合をやったりするのも、レギュラー組とサブ組の力の差をなくす目的があるとみる。
これは非常に重要なことだろう。

ブラジルのタレントは常に欧州ビッグクラブから狙われている為、いつ選手の環境が変わるか分からないからだ。
今夏もオスカルがチェルシーへ移籍したし、ネイマール、レアンドロ・ダミアンらもいつ移籍するか分からない。

そう考えると、ブラジル代表はいかなる状況になってもチーム力を落とさないという信念の元で2014年を目指していると思う。
(ブラジルには代表チームが二つある)

そして今は正に熟成中であり、南米のライバル国達が予選で凌ぎを削る間に積極的に遠征などで戦術の浸透を図っている。

そして今回日本代表との親善試合だ。

ブラジルは個人技頼みの自由なチームだと感じるが実は戦術をしっかり持っている。
しかも、速攻と遅攻を使い分ける非常に高いレベルの戦術だ。
最終ラインからしっかりゲームを作れるし、中盤では激しくプレッシャーをかけ、チャンスと見れば一気に分厚い攻撃を仕掛けてくる。
その中心がネイマールやオスカルであり、フィニッシャーにはダミアン、フッキら化け物クラスのストライカーが君臨している。

日本としては、フランス戦以上に高いモチベーションでいかないと一気に試合を決められる可能性が高い。
フランスとブラジルでは明らかにフィニッシュの精度に差があるからだ。
全員守備という基本はもちろん、カウンターを仕掛ける際にも必ず数的優位を作らないとまずゴールは奪えない。
運動量こそ唯一チャンスを生み出す武器になると思う。

パスを大事に繋ぎ、奪われた後のフォローを死ぬ気で頑張ればある程度対抗出来ると思う。
勝つ可能性は0ではないから。




ちょっと気になったので書きます。

一部のサッカーファンからフランス代表が日本をナメていた…みたいな意見を耳にした。

これは絶対にあり得ない。

まず、今回のフランス代表メンバーは日本代表と親善試合をした後に大事なW杯欧州予選スペイン戦が控えている。
もちろん、この2試合は同じメンバーで戦うので、日本戦に出た選手達がスペイン戦にも出るわけだ。

デシャン監督としては、主力(とくに疲れがある選手)のコンディションを見ながら、同時に中盤の新しい構成を試す目的があったと思う。

それは当然スペイン戦にピークを持っていく上での話だが、かといって日本を軽く見てるとは考えにくい。
仮想スペインとはいかないまでも、日本戦が大事な試合であるのは明白だったと思う。

中盤の構成という部分では、カプエ、マチュイディ、ムサ、シャントムなどがどれくらい機能するかをテストしたと思う。 (シャントムはベテランだが今回は急遽召集されたから)

彼らは日本では知名度が低いがフランス・リーグアンではバリバリ活躍してるタレントだからね。
そういう意味ではけしてレベルを落としたとは思わない。

リベリーを後半途中から入れたのは、疲れを考慮したのと戦術的な狙いがあったと思う。

戦術的というのは、メネズとの使い分けという部分をデシャンは考えているからだろう。
多くの人は、ベンゼマとリベリーを同時に使わないとは日本をナメてると感じたのかもしれない。

しかし、デシャンはベンゼマという不動のエースFWをかなり信頼しているから、今やるべきはメネズ、リベリーという特徴のよく似た二人を別々に起用することで、チームにどういう影響があるかを試したかったと思う。

ぶっちゃけ今のメネズはリベリーと同じくらいの力があると思う。
だから、どちらか1人がベンゼマと連動すれば十分相手にとって脅威となるだろう。

もっと言えば、メネズ、リベリーを交代で使われるほうが恐さは二倍になると言えるかもしれない。

今回はナスリ、ベンアルファと言った知名度の高いタレントは呼んでいない。
しかしこれはスペイン戦も同じことだし、ましてやホームでの試合だし、格下相手には絶対に勝ちたかったはず。

とはいえ親善試合だから負けても然程ダメージはないだろうけど。