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■今回は、「世界と日本の経済情勢の推移」と「世界情勢の動向と本質」について、
計2回で全体の本質がわかる内容にまとめました。
◆一昨年(2022年)に、米国の銀行が3行倒産して、「『リーマンショック』以上の大不況が到来しそうだ」という兆候が濃厚になり、保有株式を株主優待目的の1社を除き、昨年末までに全部を売却して現金化しました。
◆ところが、多くの専門家の予想に反して、その後の米国経済は「ソフトランディング(緩やかな着地)」をしつつあり、
★「過剰流動性(コロナ対策交付金による金余状態)」によって「米国株」も「日本株」も爆上げ状態になり、
★日本は「超円安によるインフレ」で「現金・預金資産」が「2/3」に目減りする勢いです。
◆そこで、本気で「資産防衛」する必要があるために、
●「世界と日本の情勢の推移」
を理解して適切な対処法を考える必要が生じたというわけです。
❶「世界と日本の情勢の推移」
①寺島実郎の世界を知る力#41「なぜ『金』だけが高騰するのか/日米関係の本質とあるべき姿」(2024年2月18日放送)
◎2024年の我々が直面する史上最大の世界的構造変化をどう乗り越え、この先どう進めばいいのか。
㋑なぜ「金の価格」だけが9倍に跳ね上がっているのか?
●IMF(国際通貨基金)の「世界経済見通し」の統計結果
◆緩やかに世界経済がスローダウンしている。
★米国の「金融不安」の危機感が意外にもソフトランディングで収れんしつつある。
★欧州と日本は低迷。
★成長エンジンの新興国もややスローダウン。
★中国とロシアは実際はガタガタか?
㋺「ロシアの侵略戦争」と「中東戦争」の影響
㋩「世界経済の構造変化の本質」
◆金価格は世界の政治・経済の不安が高まると上がる!
★世界大戦期。★石油危機。★リーマン~コロナ渦~戦争インフレ。
※動画中の『貨幣の歴史』の図解はとても解りやすいですね。
★ドルへの信頼低下。★信用経済の肥大化。
★「産業資本主義」→「金融資本主義」と「デジタル資本主義」へ
㋥『日米関係』はどうあるべきか?
◆明治維新~日英同盟…英国支援の下で植民地の危機から富国強兵の帝国へ。
◆日本の敗戦(米国の植民地に)。
◆米国への自発的隷属と「日米同盟は成功体験」による日本人の自覚喪失。
◆21世紀は多次元型秩序世界へ…多国間同盟外交が不可欠になる。
❷【東京ホンマもん教室】なぜ、日本は戦争に敗れたのか? 2023年8月12日
㋑日本敗戦の影響
◆完全武装解除され、(日本弱体化)憲法を押し付けられた
★日本軍解体と米軍駐留支配
・その後「日米合同委員会(日米地位協定)」
★日本の歴史と伝統の否定
・自主独立の喪失(属国・植民地化)
・「記憶喪失」「倫理道徳劣化」「政治喪失」
(焚書。教科書黒塗り・検定制度。東京裁判)
◆日本国家の衰退/解体…現在の衰退状態
㋺「東亜百年戦争」
◆黒船来航(1853)~大東亜戦争(1945)
(薩英・日清・日露・満州事変・日中・日米)
◆日本の戦略
①「インフラ整備」⇒「殖産興業」⇒「富国強兵」
②欧米の植民地化からの脱却
③ロシア南進の防御
★日韓併合
★満州国の建国
④「大東亜共栄圏」の設立…5族協和共栄圏。
⑤「世界最終戦争論」(石原莞爾氏)
◆【第1段階】局地戦争と世界の2分化
★「ドイツ」を中心とした欧州諸国
★「日本」を中心とした東亜連盟
★「米国」を中心とした南北米諸国
★「ソ連」を中心とした社会主義国
◆【第2段階】…「日・独」と「米・ソ」
★日中戦争&大東亜共栄圏構想
★日中和平の失敗で「東亜連盟」失敗
★独敗北で「東欧連合」も失敗
★日本は孤立し、最終的に敗北。
●日本敗北の原因
①「日米融和」の失敗
★米国斡旋のポーツマス条約…南満州鉄道の共同管理を桂総理が約束。
★小村寿太郎が激怒して破棄⇒米国の日本敵視化。
②(独)トラウマン仲介の蒋介石との和平交渉失敗
★南京陥落により近衛内閣が戦争継続し、交渉決裂。
⇒①と②の結果、中国と戦いながら、欧米とも戦う羽目に!
◎戦うべき時は戦い、避けるべき時は戦闘回避!(五輪の書)
★戦うべき時…勝つ意義があり、&勝てる時。
★回避すべき時…勝つ意義なし、or負けそうな時。
◆「プライムリーバランス規制(財務省)」は「富国強兵策」の敵!
◎リーダーは、「強くある」と同時に、1つ1つの意思決定が「存亡の分岐点であるかもしれない」という認識で、大局的な視点から決断する必要がある。
※わたしが思う「日本敗北の原因」
『八紘一宇』の『大東亜共栄圏』
(欧米諸国の植民地支配下にあったアジア諸国を解放して「大東亜共栄圏(人種・民族・宗教等の差別なく、世界のみんなが一つの家に平和に暮らす理想世界)」を確立することが戦争の目的)
を【戦争国是】と定めたのであれば、
大日本帝国は「植民地的支配」ではなくて、
㋑アジア民族解放を目的に掲げた戦争と戦闘!
㋺解放した各民族国家(政府)の設立!
(占領下のフィリピン、インドシナ、ミャンマーには親日政権を樹立させた。タイなども日本との協力を声明。)
㋩その民族政府の元での殖産興業。
(要するに、「米国が占領国日本に行ったに近い政策」として戦争と占領政策を行う必要があった。)
その『戦争国是』を全軍の1兵卒にまで徹底してから戦争を始めなかったために、
ⓐある軍部は独断で戦闘を拡大したり、
ⓑある軍部は占領地の民族自決・独立運動を支援して喜ばれたり、
ⓒある軍部は占領地の人々に対して傲慢に振る舞ったり、
ⓓある内閣は日本国民の人気獲得を狙って和平時期を誤ったり、
といった
全体としては「チグハグな戦争遂行状態」に陥ったのが、敗戦に繋がったように感じられますね。
●動画中頃の「ゲスト:伊藤貫さん」
…この方の「米国実情解説」は凄いですね。
少ない言葉で、「正確な裏の真実」をズバズバと仰っていますね!
(※「目覚めている人」だけに解る内容ですが…。)
❸「豊かな日本」は、こう作れ!
●①【結論は簡明】大きな政治の方針転換が必要(泉・前明石市長)。
◆今まで…この30年間、間違った政策(国民を苦しめる政策)ばかりしてきた。
㋑経済成長をせず
㋺給料も上がらない状況で
㋩税金が増える・保険料が増える・各種負担も増える。
㋥その上、近年は物価迄上がり始めた。
◆答えは簡単で、㋑㋺㋩㋥を逆にすれば良い。
㋑経済成長させて、
㋺給料を上げる。
㋩消費税を無くすか、下げる。各負担を軽減する。
㋥物価を下げる。
(※諸外国は食料品には消費税はかけていない。低所得者層には負担がない。)
★「国民の安心」と「お金を回すこと」で国民は豊かになる!
●②高市早苗・経済安全保障担当大臣…国力増大政策(1月2日)
㋑「セキュリティ・クリアランス制度の必要性」
◆諸外国の最先端科学技術等の研究開発への参加や情報授受に必要不可欠な条件。
◆軍事やテロ対策のみならず、経済・インフラ・製造等のあらゆる分野の政府と民間ともに必要になった。
㋺外国への技術流出の防止策(現在の中国の先端技術の成長・進化の実態)
◆優秀な技術者確保のために各企業・研究機関に相応の処遇をしてもらうこと。
今までは、外国から高額給与で先端技術込みで引抜かれていた。
㋩「フュージョンエネルギー・イノベーション戦略」…核融合の各種産業化。
◆国が支援姿勢を示すと、初めて民間から資金が集まる。
㋥「宇宙安全保障構想」…日本の強み分野。産業化へ。
㋭「企業の国内回帰戦略」…為替・貿易・安全保障に強くなる。
◆重要な物資は海外に依存しない。国内で生産する。
㋬食料そのものは担当外だが、肥料・飼料等は「特定物質」として担当下に。
◆大豆、コーン、米、小麦、なども飼料の1つ。
◆農水省、経産省、の食料も「食糧安保」という観点から横櫛で安保高度化する。
㋣外国からの投資は、リスク管理を強化しながら、質的強化推進。
㋠「日本の経済成長に必要な施策」
◆「防衛関連企業」の育成…元気を回復してきた。
◆超長距離飛行可能なドローンや重量物を長距運搬できるドローンの国産開発。
…災害救助や有事の離島避難者の救援にも使える。
※高市さんは、相変わらず頭脳明晰ですね。
❹「金融不安の危険サイン」の発生
●寺島実郎の世界を知る力 #31「迫るG7広島サミットと英国のTPP加盟/金融不安の根底にある構造と本質的な課題」(2023年4月)
◆3月10日 シリコンバレー・バンクの経営破綻
◆3月12日 シグネチャー・バンクの経営破綻
◆3月16日 ファースト・リパブリック・バンクが経営破綻の恐れ
◆3月19日 クレディ・スイスが経営破綻の恐れ⇒スイス政府主導でスイス・ユニオン銀行による買収
◎金融派生商品を扱うノンバングやシャドウバンクの資金が計算不能なほど膨大なため、早急な金融不安の解消は望めない。
❺【東京ホンマもん教室】岸田文雄、その日本破壊のメカニズム~「総理」がアメリカと財務省に操られる恐怖~(2023年12月9日 放送)
●①ロシアの実情(鈴木宗男)
◆「日本維新の会」の幹部の国際外交のセンスの無さ、と見識の狭さが推察されますね。
◆ミハイル・ガルージン外務次官(元駐日ロシア大使。ウクライナ担当)との会談の内容。
★「ウクライナと停戦できないか?」と話したら、
(ガ)「我々も平和を望んでいます。昨年の4月15日に『ウクライナが出した停戦案』にロシアも署名しようとしました。
ところが、署名しようとしたその日に、ウクライナが『停戦案』を取り下げました。我々は署名しようとしたんです。」
★(ガ)「更に昨年の10月4日、ゼレンスキーは『プーチン大統領とは和平・停戦交渉はしない』という「法律」を作った!」「ゼレンスキーは自分で自分に首を絞めているんです。」「私達は交渉したいんです。でも、ウクライナがその法律を解除しないと交渉ができません。」
「同時に西側が、ロシアの力を削ぐために、持久戦に持ち込もうとしています。」
「我々は、早く停戦協議をしたいんですよ。」
◆コンスタンチン・コサチョフ:ロシア連邦院副議長との会談内容
★(コ)「ロシアも、日本との関係は大切だと思っています。 ただ、日本がケンカを売ってきたのではないですか?」
「『経済制裁』なんてしなくても良かったのではないですか? 安倍総理の時はしませんでしたよ。」
(クリミヤ半島の時、オバマ大統領からの『経済制裁要請』を、「日本には『北方領土問題』があるし、「日露平和交渉条約がある」から、日本は日本国益のために独自の判断で対応します」と回答した。 これが『日本の外交の在り方』です)。
★(鈴木) 国家は引越しができないから、近隣諸国との外交が特に重要。(「遠くの親戚より近くの他人」との関係の重要性!)
「ウクライナと日本は、8000㎞離れているので付き合わなくても支障はないが、ロシアは目と鼻の先ですから付き合わざるを得ない。」
「特にロシアからは、天然ガスを1割、供給を受けています。 これを止められたらどうなりますか?」
「中東から石油の10%を止められた時、石油危機で大変でしたから。」
「そのことを考えたら、インドのモディ首相のような、シタタカな立ち位置でも外交を日本も展開しないといけない。」
★(藤井)「岸田首相はいきなり「ロシアの7人の外交官の理由なき追放」! ロシアにそうして喧嘩を売る国益的意味はまったくない。」
「今回の岸田外交による【外交的棄損】は回復困難なほど大きい!」
★(鈴木)「広島G7サミットでの岸田首相の議長としての立場を、ロシアの重鎮(コサチョフさん、カダシィさん、ガルージンさん、ルテンコさん)に言ったから、クレムリンには上げてくれたと思います。(10月5日)」
「『バルダイ会議』で笹川平和財団のアビルさんがプーチン大統領に質問した時、
プーチン大統領は『ちょっと待ってくれ。我々は日本に対して何もしなかったよ。 して来たのは日本でないのか? その日本が「窓を開けてくれ」「話し合いをしたい」と言うならば、我々は受け入れる用意がある』と、プーチンは非常に広い心で応えてくれた。」
★(藤井)「修復不可能な日露関係」を、「修復可能な状態にした」ということで、鈴木宗男さんがロシアに行って交渉した外交的成果があったと思う。
(鈴木)そういう時こそ、誰かが外交で出かけて行って、首の皮を繋いでおかないといけないと思う。
※鈴木宗男さんという方については、今までよく知りませんでしたが、
今回の藤井さんとの対談を聴いて、『日本の国益のために政治生命を懸けて頑張っている議員さん』の1人なんだな、と感じましたね。
また、ロシアに関しても、
『外交辞令』的な意味も含まれて入るかもしれませんが、
大人の外交をしてくれる国だな(岸田首相や中国共産党外交部と比較して)、と感じましたね。
㋑ロシアから日本に対して何もしていないのに、
日本はロシアに対して、一方的に経済制裁を仕掛けてきた。
でも、ロシアは日本に対して「天然ガスの供給」を停止はしていません。
(※ウクライナへの武器輸出をすれば、「天然ガス」を止められる可能性が高くなる。「石油危機」のような困ったことになるかも。
「ウクライナ戦争」が終わった後の、ロシアとの国交修復も困難になりそう。)
㋺「北方領土への元島民の墓参」は、「日本から要請があれば受け入れます」と門戸を開いてくれている。
こういった日本のマスコミがニュースにしないことも、日本人は大局的視点を持って冷静に観察し、判断していく必要がありますよね。
■では、今回は文字数の関係で、ここまでとさせていただきます。
次回【2/3】は、
❶岸田文雄首相の性格と政策、
❷ウクライナ戦争
❸中東戦争
❹台湾有事
について、その本質を考察してみたいと思います。
いつもありがとうございます。
みんなが神の子:神の子クリシュナ