期待を上回ったり、もしくは裏切られたり、居場所を見つけたり、失くしたり、新一年生(いろんな立場での)にとってのこの時期は、浮ついていて落ち着かない時期です。
母校の武蔵野美術大学で卒業後ほぼ毎年、恩師に呼びかけ頂き、学生さんの前で歌ったりお話したりする機会を頂いています。
4月に入学したばかりの、空間演出デザイン学科一年生が受講する"空間メディア論"って授業です。
在学中から、なんの勉強をする時間なんだろな…?と、毎度いらっしゃる講師の方々の多様性を目の当たりにするにつけ、自分のなかで謎を深めていました。
自分がこうして呼ばれるようになってから更に深まることに。
私はとにかく不真面目な生徒で、まともに作品をつくったことがないし、先生にはセンスがないと言われるし、作りたいものも見つけられない学生生活をしばらく送っていました。のちに、同じ先生に「まおには音楽があるのだから音楽をやりなさい」と言ってもらって、音楽で卒業制作を認めてもらえてやっとなんとかなったクチで、そんな私が夢と希望に溢れた新入生に何を伝えたらいいのだろう!と毎年悩みながら鷹の台のキャンパスの門をくぐっていたのでした。
しかし今年は、なんとなく学生さんと心を通わせられたような気がするのはなぜか。
一周回ったんだな、ってふと思いました。
みんな辰年生まれ、私巳年生まれ。
話す内容を事前に考えたり、90人ほどの一回り下の同志たちに実際に話を聴いてもらう中で、この10年ちょっとの間にしてきたことをちょっとだけ、俯瞰して見ることができました。
そうしてまた、これからのことを考え始めることができるような気がしました。
人生は長いね〜
講義の一環で、学生さんと一緒に歌を作りたいと思い、歌詞を考えてもらうことにしました。
テーマは「ムサビ・空デ(我らの学科)・小竹先生(我らの師)」
2ヶ月の間に感じたここでの生活について、それぞれの表現方法で言葉にしてもらいました。
みんな、いろんな感情があったよ。
ネガティブなものも、ポジティブなものも、全部あって当たり前。
集めた歌詞カードを読みながら、ひとりひとりに共感してしまった。
あ〜あの風習まだあるんだ、とか、最近はこういう言い方するんだ、とかも懐かしくてよかった。
もらった言葉をまとめて、曲をつけて、そのうち発表したいです。
空デ一年生のみなさん、ご協力ありがとうございました。たのしかったよー!
とりあえず美大生、揃いも揃って金が無ェ。共感の嵐。
今回講義の手配をいろいろとやってくれたのは、現在研究室の助手をやっている同級生のしょーごくん。
学生さんには、下の名前で呼んだことが新鮮だった模様。
わかる。私も在学時、助手さんってなんかちょっと怖かったんだよね…近寄りがたい感じ。今思うと、みんな今の私より年下の人ばっかりだったんだよなあ。オトナだったなぁ。
かわいいイラストありがとう♡
自宅練習用のミニアンプがここで活躍するとは!
意味ありげな置き方のギター。
新しい校舎が出来てた。かっこいい。
学び舎、時が経っても学び舎。
改めて…親に感謝………