連休、遊んでますか?

どうなんでしょう、仕事行きたいわけじゃないけど、GWもそろそろ飽きてきたなんて人、いるんじゃないですか?

なんとなくこの間延びした空気に、私はなんだかバランスを崩されかけてます!

 

もうずっとお家でギターを触ったりしているわけなんですけど…。

合間で本を読みました。

村田沙耶香「コンビニ人間」です。

 

 

結論から言うとすげーーー面白かったです。

ただ泣きわめくだけの赤ん坊だった私たちがこうして共生してるって、よく考えたらとてもすごい。

社会通念、規範、常識、その他諸々を、インストールして生きている。

表に出てくる部分が完全オリジナルの人間なんて、存在してない。

 

演じる感覚が私には近いような気がしています。

最近ふと、両親の前では子どもとしての行動を自然に取っているということに気が付いたんですね。

子どもがいる人はその逆の感覚も知っていることでしょう。

好きな男性の前で取る態度。当然かなりお芝居が入ります。

友達といるときは、また別のモードにチェンジします。

仕事のときは、ちょっとだけしっかりしてる感じの人になります。

しゃべり方、表情の使い方、動きのスピード。そういうものが、相手によってちょっとずつ違う。

起動するアプリが違う。

子どもとしての自分、アラサーとしての自分、女としての自分、社会人としての自分。

私という端末ひとつに、スムーズに動作してくれるアプリを、バグが起きない程度のバージョンでインストールしておく。

そのソフトウェアを作っているのは、自分ではなくたくさんの他人。

 

「普通」の人間として生きるために、この社会で生きる人それぞれが「普通」を一生懸命作り出している。

 

今日近所のホームセンターに行ったんですけど、買い物してる夫婦がそれぞれなんとなく似ているんですよね。

なんで同じような黒ぶち眼鏡を選ぶのかな?とか。

一緒に生活していると、相手の好きなところを自分に取り込んじゃうのかなあ。

無意識に、他人を自分の中に取り込んでいる。

 

私もめちゃめちゃ影響受けやすい人間です。

なのでその日読んだ本があれば、その文体を真似た口調で会話したりしてしまいます。チョロい…

でもこの「コンビニ人間」の文章のタッチは全く癖がなくて、珍しく私も今日は普通にしゃべれてます。と、思ってるんだけど、それこそがまさに、この物語のメッセージの部分なのかな…と考えるとヒヤリとしますね。

 

 

ちょっと長めに感想書いてみました。

毎日更新が目標だったのに昨日サボってしまったので、今日バランス取りました!