音楽と私たちの人生

先週21日、電子レンジアワーリリーススペシャルライブでした。

普段生活してて、自分のことを自分で誉められたり、好きになれたりする瞬間ってそんなにしょっちゅうあるものじゃないと思います。なんだろう、国民性みたいなものもあるかもしれませんが、そういう思考回路を使って物事を振り返ることってほとんどない気がします。

でもこの日のステージを終えた私は、自分をとても誇りに思うことができました。

こんなに素敵なミュージシャンたちと出会い、その音楽を好きになり、会話を交わし、一緒に作品を作り、最後には一緒にステージに立つことができた！

ミュージシャンだけではない。この大変に入り組んだ段取りのライブを完璧にこなしてくれたPAさん、照明さん、楽器さんなどのいつも協力してくれているステージ周りのプロたち、そして超多忙な出演者のみなさんのスケジュールを合わせてくれたりこの訳の分からない名前の小娘のために協力してくれた各アーティストのスタッフのみなさん。

こんな素敵な人たちを仲間に持ち、一緒に仕事ができたことを、思う存分に誉めてやりたい！すごいことをやったんだよ君は、まお！

そして、当日ライブを聴きに来てくれたあなた。あの夜の旅に付き合ってくれて、表情や声でその感情をこちらに見せてくれたあなた。演奏する私たちに自信を与えてくれた。

あなたを誇りに思います。こんな素晴らしいお客さんを持って、ミュージシャンとして本当に幸せです。

ライブのMCでも言ったのですが、私は私なりのやり方で、音楽で夢を追うし、愛を表現することを、続けていきます。

これを言えるようになるためには、これまでかけてきた時間が必然だったと思います。

昨日も、PERIDOTSの別チーム"Gen Peridots Quartet"の新譜を聴きながら、美しい弦の旋律に涙が流れてしまったんですけども。それで気付いたことがありました。

私には、音楽を聴いて、思い出す風景がある、思い出す人がいる、思い出す胸の痛みがある。

それはつまりきっと、私もちゃんと人生をやってきたんだなーということだと思いました。

何も持っていない人生だと思っていたけど、音楽を聴いて心が揺れるような人間には成れたんだなと、そんな自分を誇りに思いました。

これからも私は、聴いてくれるあなたが、あなた自身のことを誇りに思えるような、そんな音楽を作っていきたいと思っています。

またライブに来てくださいね。その表情や声を待っています。