脚質と展開。(展開編) | uma-aぶろぐ。

脚質と展開。(展開編)

あまり基本的なことばかりやってもつまらないので、

今回はちょっと楽しそうなことを取り上げて見たいと思います。

初心者の方が競馬を予想する上で、かなりヒントになる部分です。

それは、「展開」。



競馬は純粋に速いものが勝つスポーツではないです。

だから競馬知らない人にたまに、

「ディープインパクトってはやいんでしょ?」って言われると、

すごく反応に困ってしまいます。

実際には、瞬発力だったりスタミナだったり勝負根性だったり、

いろいろ要素が集まって、最終的に強いとか弱いとかになるんです。

それに加えて、レースには展開というものがあって、

これが着順に大きな影響を与えます。

瞬発力とかスピードとか、そのへんの能力だけでなく、

さらに展開というポイントも考慮して考えないといけません。

ああ大変。やることがたくさんです。



「展開」とは、レースの進行具合で、主にペースや、

誰が前半飛ばしたか、誰が力を温存しているかということです。

でも主に語られるのは、「ペース」。

基本的にペースは3つに分けられます。

本当はもっとたくさん考え方があるでしょうけど、便宜的に3つにしてます。

その3つとは、スローペース・平均ペース・ハイペース。

これらはレース前半のペースのことを指していて、

スローなら前半のペースが遅い、ハイペースなら速い、

平均なら普通という感じになります。

例えば2分くらいの最終タイムの2000メートルのレースなら、

前半57秒、後半1分3秒かかったらハイペース、

前半1分3秒、後半57秒ならスローペースと語られることが多いです。



本当は一概にそうとも言いきれないんですけどね。

長い距離のレースだと、「前半ハイペースで、中盤でまたスローになって、

最後はまたハイペース」とかの場合もあります。

そのへんは非常に難しいところです。

このへんはレース後、200メートルごとの秒数を計った、

ラップタイムで分析してみたりできます。


で、ここから本題なんですが、

一番基本的で絶対的な知識として、

『スローペースは逃げ・先行有利、ハイペースは追い込み有利』

と言われています。

わかりやすく言うと、前半のペースがスローだと、

前半先手を取っていた馬がバテないで、そのまま頑張ってしまうということで、

逆にハイペースだと、先手を取っていた馬がバテて、

前半力を溜めていた馬が勝ってしまうということです。

これは競馬の常識中の常識でございます。


で、これをレース前に読まなくてはいけません。

どう読むのかというと、新聞には必ず、

1頭1頭に対して、「脚質」という項目が載っています。

これはそれぞれの得意の作戦のことなんですけど、

これをチェックすることによって、ある程度展開を読むことができます。

新聞によって違いますが、逃・先・差・追と書いてあったり、

あるいは←とかで表されていたりします。



レース展開を読む上で一番大事なのは、「逃げ馬がどのぐらいいるか」。

例えば16頭のレースで、逃げが得意な馬が5頭もいれば、

これはハイペースの予感ムンムンですね。

そうすると、差し・追い込み作戦の馬でいい馬がいないか気になってきます。

一方これが逃げ1頭だったり、あるいはいなかったりすると、

スローペースになって、逃げ馬の押し切りを警戒しなければなりません。


この展開次第で、本来力が下の馬が、

強い馬をやっつけちゃったりすることもあるのです。

(レース後、「勝った馬、今回は展開が向いたな」とか言ったりします。)

このへんは騎手の判断もだいぶ関係してくるので、

考え出すとキリがないですね。ええ。

でもそこをいろいろレース前に想像するのが競馬楽しみだったりします。



さらに言うなら、このスローペースは逃げ先行有利理論や、

ハイペースは差し追い込み有利理論も、100%ではありません。

飛びぬけて強い馬の場合は、ペース関係なく勝ったりします。

あるいは、あまりにスローペース過ぎて、みんな力を温存しすぎると、

最後は瞬発力勝負になって、一番切れ味のある馬が勝ったりします。

逆にあまりの超ハイペースになると、みんなバテちゃって、

最後のそのまま追い込みが不発のまま、なだれ込んだりする時もあります。

こうなってくるとわけがわかりません。



今までの大きいレースで考えると、

2005年の秋の天皇賞は猛烈なスローペースで、

本来スローだから逃げ馬が残るはずなんですけど、

結局瞬発力のある馬がインコースから差し切ってしまいました。

逆に1989年のジャパンカップは、殺人的ハイペースとも言われて、

前半からある程度飛ばしていた馬が全部残ってしまいました。

ただこういうレースは特別なので、普通はあまり考えないです。

レースが終わってみて、みんなでうだうだ文句言ったりします。

「あの展開はないよね」とか。

そのへんを楽しめるようになったら、もう競馬ファン中級クラスでしょう。



このペースですが、最終的な走破タイムにもかかわってきます。

ハイペースのレースはタイムがはやくなり、

スローペースのレースはタイムが遅くなります。

これはよほどのことがない限り、間違いないところです。

スローに強い馬、ハイペースに強い馬とかもいて、これも複雑です。

単純に持ちタイムがはやいければ良いというわけではないのですね。



というわけで、展開について語りだすと収拾がつかないわけですが、

ひとまず基本的に、「スローは先行馬、ハイペースは差し馬」とだけ、

最初は考えておいて良いでしょう。これで8割は大丈夫だと思います。

次に「脚質」について語りたいのですが、また長くなったので次回。