台湾(5)台北、迪化街〜寧夏夜市
バスと電車を乗り継いで台北へ移動。
宿から迪化街へタクシーで向かう途中で降り始めた雨が土砂降りになったけど、女性陣は杏仁豆腐やかき氷、俺は桂圓紅棗茶(龍眼ナツメ茶)をいただいてお店を出る頃にはすっかり雨も上がっていた。
日が暮れても熱気は冷めない。淡水河に面する大稻埕碼頭広場は2年ほど前から屋台村的な飲食街が作られていて、涼みに来る人で賑わっている。建ち並ぶコンテナ店舗の屋上にはテーブルが置かれテラス席となっているようだが、座席の確保は難しそうだ。冷房の効いた場所もなさそうなので、とりあえず冷たいドリンクでも飲んで退散しようか。
クラフトビールを提供するお店もあるようだ。お馴染みの金色三麥を飲ませるお店もあるけど、『酒肉』というお店のほうが気になる。台湾ビールと海外ビールを置いているようだね。
どれどれ。看板によれば、期間限定生ビールはベルジャンとラドラーらしい。軽食もあるみたいだけど、この暑さではゆっくり食べる気にはならない。
IPA好きの俺は、香檸DIPA(吉姆老爹 - Jim & Dad’s/宜蘭)のラージサイズを注文。
6種類のホップと4種類のハーブを使っているという。「香檸=檸檬」だけど、ハーブのレモングラスが強いのかな。なかなか飲み切れないのは量があるためかと思ったら、アルコール分が10%もあるせいだった。
人込みから外れて、ぽっかり空いた小さなスペースでひと息。見れば、台湾ではまず見ることのない激レア物の食品サンプル。思わず惹きつけられる。
かなり上出来な食品サンプルだ。どこの業者が作ったんだろう??? はじめは観光客に台湾料理を紹介するコーナーかと思ったけど、よく見れば飾られているのは牡蠣料理ばかり。
どうやら「ミシュランガイド台北」掲載店のメニューだったようだ。
涼しそうなここの牡蠣専門店で蚵仔煎を食べよう。入口ではベテランシェフが鉄板と格闘中。彼は蚵仔煎の専任シェフなのかも知れない。入店待ちの行列がそれほど長くなかったので、10分足らずで入店完了。
店名の「圓環邊(円環辺)」とは「ロータリーのそば」という意味だが、周りにロータリーはない。どうやら、寧夏路の突き当りにある台北圓環(旧 建成圓環)にかつてあった屋台街で営業していたようだ。
牡蠣は、彰化県の王功漁港などで養殖されている物が使用されている。
蚵仔煎(牡蠣オムレツ)
蛤仔湯(あさりのスープ)
蒜味乾蚵/蒜泥乾蚵(茹で牡蠣のニンニク風味)。合わせてビールを飲みたいけど、きっとビールに合うだろうけど、飲み物は酸梅湯(梅ジュース)しかないようだ。残念。
米糕(おこわ)。これまた、お店のおすすめメニューらしい。
9時半過ぎ。もうちょっと食べたいから、何か買って宿で食べよう。
あちこち見た末、鉄板で調理する演出に食欲をそそられるお店へ。さっき食べた牡蠣専門店のたった数軒隣。
看板を眺める。ひとつには「炒飯專家」(専門店かな)、もうひとつには「藥燉排骨(豚スペアリブの薬膳スープ)」(薬膳だと?)、そしておすすめは「蚵仔煎」(食べたばかりだよね)と、ターゲットを絞らせない戦略に戸惑う。どうやら入口では鉄板を使った料理、奥ではそれ以外を提供しているようだ。ちなみにこちらのお店、台湾版「孤独のグルメ」で取り上げられているらしい。
外帯(持ち帰り)なので、汁物は避けて鉄板料理を買って帰ることに。上の看板を見ながら注文しよう。
まずは「えび卵ちやーはそ」。もとい、蝦仁蛋炒飯。平仮名と片仮名が混在する日本語の難しさよ。
充分美味しいけど、すぐ食べればパラパラでもっと美味しかったはず。
「ぽーくらいす」。魯肉飯ってポークライスだったのね。
蚵仔煎はタレが多くて、ボウル状の食器に入れたら汁物みたいになっちゃった。ここは平皿にすべきだった。
部屋で飲み食いしていたら、またしても夜中の2時。ウチらホントに、宵っ張りだねぇ〜。
【寄り道】
夏樹甜品
酒肉大稲埕
圓環邊蚵仔煎 365NTD
郭董 藥燉排骨
(2023.08.21)