公益社団法人国際演劇協会日本センター主催
戯曲を通して世界と出会う
「ワールド・シアター・ラボ」2023
リーディング公演・日本初訳初演
『若造(チャマーコ)』に出演いたします。
キューバの劇作家アベル・ゴンザレス=メロさんが、20代前半に父親を亡くされた時、一気に書き上げたという彼の代表作です。
様々な言語に翻訳され十数カ国で上演された今作を、仮屋浩子さんの翻訳により日本初演となります。
翻訳の仮屋さんを介して、アベルさんご本人からも質問のお返事を頂いたりしながら、演出の西沢さんが作り出す風通しの良い空気の中、連日のお稽古楽しく進んでおります。
どうぞご予約お待ちしております。
昨年スケジュールの合間を縫って受けたオーディションで有難い事に選んで頂きました。
2月17日と19日
上野ストアハウスにて。
もう一本、イギリスの劇作家の作品「ロッテルダム」と変則的な日替わり公演です。公演日時を良くご確認ください。
ご予約はお早めに。
『若造(チャマーコ)』(キューバ)
作 アベル・ゴンサレス=メロ
Chamaco by Abel González Melo
都会へ越境する若者とある家族の織りなす愛と狂気、そして死。
矛盾を孕んだキューバの「いま」が浮かび上がる。十数国以上で翻訳上演、そして映画化されたアベル・ゴンザレス=メロの代表作。
2月17日(金)19:00
2月19日(日)14:00
劇場 上野ストアハウス
作:アベル・ゴンサレス=メロ 翻訳:仮屋浩子
演出:西沢栄治
出演:斉藤範子、永井茉梨奈、内田健介、佐野陽一、鈴木幸二、滝本圭、谷怜由、ホリユウキ、今井美佐穂
『若造(チャマーコ)』
〈作品紹介〉
クリスマスイブの夜、キューバの首都ハバナの旧市街。ある公園では二人の若者がチェス盤の上で自分達の運命を賭けたゲームを繰り広げている。ある家ではクリスマス・ディナーをこしらえた姉が弟の帰りを待っている。愛、狂気、そして死によってある家族が深く傷つけられていく。生き延びるために都会へと越境する若者たち、深刻な経済危機によってもたらされる生きづらさや、貧困問題を抱える社会主義国家キューバの入り組んだ矛盾のある姿が、セクシュアリティといったトピックを絡めながらスリリングにあぶり出される。
初演2006年(キューバ)。10言語以上に翻訳、十数国以上で翻訳上演、そして映画化されたアベル・ゴンサレス=メロの代表作。
〈作家〉アベル・ゴンサレス=メロ Abel González Melo
1980年生まれ。キューバ出身。劇作家、演出家。キューバ芸術大学で演劇学の学位、後マドリード・コンプルテンセ大学で優秀な成績で文学博士号と演劇学修士号を取得、ロンドンのロイヤルコート劇場国際レジデンスを修了。20年以上にわたり、劇作を中心に様々なジャンルの作家として活動。戯曲は11ヶ国語に翻訳され、15ヶ国で上演、出版されている。代表作は『バヤメサ』(カサ・デ・ラス・アメリカス国際賞、2020年)、『叙事詩』(ビルヒリオ・ピニェラ国民劇作家賞、2014年)、『メカニカ』(キューバ作家・芸術家連合賞、2014年)、『若造(チャマーコ)』(在キューバスペイン大使館賞、2005年)。創作活動に加え、演劇論研究、文芸編集、教育に情熱を注いでいる。
〈演出〉西沢栄治
1971年 東京生まれ。
シェイクスピアや歌舞伎などの古典から近代戯曲はたまた不条理劇まで、ノンジャンルに、演劇ならではの面白さを求めて活動中。
主な演出作品
『天保十二年のシェイクスピア』『女の平和』『四谷怪談』『あーぶくたった、にいたった』『夏の夜の夢』『十二人の怒れる男』など。
2023年1月10日(火)10時より
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お待ちしております。