____内田ヒロシの写真/内田焦点~そこが盲点~ -8ページ目
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写真機と感性

写真がフィルムからデジタルへと移り変わってもう何年たったのだろう
移り変わりの境目がハッキリと見えないものだけに、いつの間にか流れ込んで来たデジタルの文化

デジタルカメラの進化はめまぐるしいほど早い。
それは写真の文化を塗り替えてしまうくらいの勢いがあるのだと思えるほどだ。

カメラだけがどんどん進化していって、肝心の人間は全くおいついていない
むしろ退化しているのだろう




____内田ヒロシの写真/内田焦点~そこが盲点~



最終的にシャッターを切るのは人間の脳ミソだ
カメラに主導権を譲ってはいけない


大事なのは感性。
研ぎすまされた五感と溢れ出す情熱、飽くなき追求心そういうものがなくて何が写真と言えるだろう









世界は今日もどこかでシュールに/福岡市今泉


____内田ヒロシの写真/内田焦点~そこが盲点~






「人を撮る」という事は

言葉では言い表す事ができない感覚がある
昔の人は「写真は魂を抜かれる」などと良く言うが、まんざら迷信ではないのかもしれない


真剣に真正面から向かい合ったぶんだけ「心と心の声にはならない会話」がある
距離、空間、温度、呼吸、リズム、世界



____内田ヒロシの写真/内田焦点~そこが盲点~


ファインダーを通してしか聞こえない声がある
ファインダーを通してしか感じ得る事ができないあたたかさや寂しさがある

お互いがフェアな精神で望まないと現れない関係性がある
心の奥底で気づかないうちに魂のやりとりをしているんだ




作品:押井守 2.26トークショー「押井守戦争を語る」Howling in the Night パンフレット掲載
写真家/内田ヒロシ
















鹿児島/桜島の夜は更けて


海を渡る時に決めた事
共有するのは船と港


10分たらずでひとりの世界

想像性は自然との衝動
創造性は自然への衝動





____内田ヒロシの写真/内田焦点~そこが盲点~




感情は静かなエネルギーになり
赤い月は低く深く
この町の心の底まで沈んで行く


この夜は僕のカメラには残せない
ひとりじめしてはいけない










世界は今日もどこかでシュールに/大分市駅前


____内田ヒロシの写真/内田焦点~そこが盲点~


とにかく学校がツマラナくて退屈で
価値を見いだせない勉強に嫌気がさしていた



学校の友達と遊ぶ事よりも
ライブハウスやクラブで騒ぐことに熱くなった



____内田ヒロシの写真/内田焦点~そこが盲点~


高校を辞めたのは17才だった
自分の中でなにかが急激に加速した

ソレは目には見えなかった

しかし感覚だけは確かに感じとる事ができていた



引きとどめめて欲しい気持ちとはうらはらに
もう誰にもとめられないものに成長したソレは

「生きて行く強さ」という名前の孤独に姿を変え僕の前にやってきた


今、目の前に大きく立ちはだかっているのは
まさに、あの時成長したソレそのもの


コイツはずっと近くに居たんだ





作品:押井守 2.26トークショー「押井守戦争を語る」Howling in the Night パンフレット掲載
写真家/内田ヒロシ








圧倒的少数派の肖像

世間体を気にしない

見てくれだけを体裁良くつくろって
上手に世間を渡って行く人たちよりも

たとえ敗れ去ることが解っていようとも己を最後まで貫き通す
そういう人たちが僕は好きだ


そして自分自身もそうでありたい


____内田ヒロシの写真/内田焦点~そこが盲点~



ふりそそぐ矛盾に負けてしまわないよう
僕はこの人に会いにいくのだろう




世界は今日もどこかでシュールに/福岡市井尻


____内田ヒロシの写真/内田焦点~そこが盲点~





誰の声も聞こえなかった
聞きいれる事ができなかった

社会という不条理に飲み込まれていく事こそが、生きる道を失う事だと思っていた

「NO BONDAGE!」

心の中で繰り返し叫んでいた声は
やがてひとつの人格を作り上げた





作品:押井守 2.26トークショー「押井守戦争を語る」 Howling in the Night パンフレット掲載/ポスター作品
写真家/内田ヒロシ


____内田ヒロシの写真/内田焦点~そこが盲点~





孤高な世界/大分県別府湾

それは確かにそこにあり
手を伸ばせば届く距離なのだが
そういう物質的な存在を感じる物ではなかった


____内田ヒロシの写真/内田焦点~そこが盲点~


遠い昔の記憶を呼び起こしてくれるような
それでいて未来を見透かされているような

僕はそれを言葉で伝える事が出来なかった


長崎/佐世保の夜は更けて


____内田ヒロシの写真/内田焦点~そこが盲点~


名前も知らない友達と朝がくるまで遊び明かした事を思い出した

そうして夜があけるとオハヨウパンと名付けた悪戯で
浜辺まで行って、みんなでパンを食べたんだ

17才の夏

免許も車もなかったけれど
汗水たらして働いた金で買ったオートバイだけが、唯一の存在だった


世界は今日もどこかでシュールに/福岡市天神


____内田ヒロシの写真/内田焦点~そこが盲点~

誰もが必ず一度は通る「思春期」という限られた時間
短くて青い春


もしかして僕は、その面影を未だに引きずっているのかも知れない




作品:押井守 2.26トークショー「押井守戦争を語る」 Howling in the Night パンフレット掲載/ポスター作品
写真家/内田ヒロシ


____内田ヒロシの写真/内田焦点~そこが盲点~



世界は今日もどこかでシュールに/大分市府内町





____内田ヒロシの写真/内田焦点~そこが盲点~







現実よりも、よりリアルに。
寂しい気持ちと切なさ
そしてシュールレアリズム

メンタル部分が透けて見えるようなような空気


そういう物を残したくて
僕は写真を撮っている。


作品:押井守 2.26トークショー「押井守戦争を語る」Howling in the Night パンフレット掲載
写真家/内田ヒロシ




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