名前を、木内大介(きないだいすけ)と言います。
どんな奴かと言うと、こんな奴です。
若っ!
俺、若っ!
大介、若っ!
大学の同期生です。
同じ演劇科で学び、授業の一貫として中国でパントマイムの舞台を一緒にやったりもしました。
若っ!
俺、若っ!
大介、若っ!
大学の後、私は俳優座に入団。
奴も俳優座に入団。
しかし奴は退団し、その後、学校公演の世界に身を投じました。
そんな奴から久し振りに連絡があったのです。
「コロナに負けてられないのでクラウドファンディングを立ち上げた。もしお願い出来るなら拡散してもらえないか。」
奴とはもう30年来の付き合いですが、初めてお願いをされました。
それほど今、学校公演の状況は厳しいのでしょう。
皆さんは学校公演の体験ってありますか?
演劇公演だったり、音楽公演だったり、パントマイムだったり、色々あると思いますが、プロが学校に来て公演するあれです。
いつもの体育館が劇場に変わる、あれです。
私が小学生の時に観たのは、安寿と厨子王(アンジュとズシオウ)の演劇公演でした。
小学生には中々ヘビーな内容で、塩田で働かされるシーンが怖くて可愛そうだった事を、ビックリするくらい明確に覚えています。
我ながら子供の記憶の深さにビックリです。
そんな学校公演の世界に身を投じた奴。
かく言う私も、奴と一緒に学校公演に参加した事があります。
「宇宙からの訪問者」という演劇公演。
その公演で、忘れられない思い出があるんです。
公演の後半、宇宙人がUFOで宇宙に帰るシーンがあります。
公演場所は体育館でしたが、UFOは別の場所から飛び立つという設定になっていました。
なので変化をつける為に、舞台上のスピーカーとは別に、もう一つスピーカーを隠しておいて、飛び立つ音はその隠しスピーカーから流していました。
とある小学校での公演の時の事。
UFOが飛び立つ音が流れ始めると、突然一番前に座っていた女の子が立ち上がり、舞台上のスピーカーに駆け寄って来ました。
そしてスピーカーにピタリと耳をくっつけます。
もちろん、隠しスピーカーから飛行音を出しているので、舞台上のスピーカーからは何の音もしません。
すると突然、「ここじゃない!」と大声で叫びました。
それをきっかけに、生徒達はUFO探しで大パニック!
UFOどこだ〜〜!!で、体育館中大騒ぎです!
私、呆然、、、、。
既に俳優座で何度も舞台に立ってはいましたが、こんな経験は初めて。
なす術なし、、、。
と思っていたら、奴がおもむろに司会用のマイクを掴み、
「みんな〜!宇宙人はもう飛び立って帰ってしまいました。
さあ、みんな、席に戻ろ〜〜う。
10、9、8、7、6、5、4、3、2、1」
「0」の時には、子供達全員ものの見事に席に戻っていました。
私、また呆然、、、。
こんな経験も勿論初めて。
戻るんだ、、、。
私には思い付きもしない発想。
大学の時から同じ道を歩いて来た奴です。
なんとなく、お互い同じと思っていました。
でもその時、呆然とする私の横に立っていたのは私とは全く違う奴。
堂々とした学校公演のプロでした。
あの夏の日から数十年。
学校公演の会社の代表になった奴。
会社自体はもう35年以上あらゆる学校の、あらゆる子供達に舞台を届けて来ています。
そんな奴がクラウドファンディングを始めました。
このコロナに負けない為に。
そんな奴を倒したくありません。
下記ページをご覧頂き、もしご賛同頂けましたら、拡散とご支援を宜しくお願い致します。
https://camp-fire.jp/projects/view/253239