あの日、共に月餅を食べた貴女へ


お手紙、ありがとうございます。


ネオロマンスは、次元の境も、時代の境も、夢と現実の境も飛び越えられます。


でも今、貴女の周りにある現実の境は、そう簡単には飛び越えられないでしょう。


国の境、年齢の境、家族という名の他人の境、そして心の境。


それでも越えるしかないです。


越えるしかないです。


貴女自身がそう望むのだから。


急ぐ必要はありません。


休む事も、逃げる事も確実に必要です。


越えようとする意志を持つ。


それだけでも貴女は凄いです。


飛び越える必要なんてありません。


這い上がればいいんです。


私でも、ネオロマンスでも、何でも踏み台にして下さい。


先日のイベントで、速水奨さんがネオロマンスを、「現実には無いけれど、正しい夢。」と仰ったそうです。


その夢を踏み台として、現実の境を越えて下さい。


時に踏み台となり、杖となり、光となり、武器となるからこそ、正しい夢なのだと思います。


這い上がるにはあがくでしょう。


自分は無様だと感じ、自身を嘲笑するかもしれません。


だけど、越えようとする貴女の姿はとても美しいです。



でも先ず、貴女のする事は体調を整える事です。


怪我や病気は治るものだと、私も子供の頃は思っていました。


でも、大人になると治らない怪我や病気がある事に気が付きます。


完治する事はなく、一生付き合って行かなければなりません。


そういう傷を誰もが持ちます。


タイミングの差こそあれ、誰もが持ちます。


治らない事を嘆いても治りません。


治った頃の自分と比べても、穴の深さを増すだけです。


だから、今の自分がスタートです。


治りはしないけれど、整える事は出来ます。


整えて、前を見て、ゆっくり深呼吸をし、胸を張る。


共に月餅を食べたあの日、貴女が一人ではなかったように、今も貴女と共に越えようとしている人がいます。


いつか出会えます。


その日を楽しみに胸を張ってスタートして下さい。