昨日、一昨日、行われた、『ネオロマンスフェスタ 金色のコルダ 15th Anniversary』イベント、無事終了しました。

おいで下さった方、気持ちを飛ばして下さった方、ありがとうございました。

そして今回も、沢山のお手紙、お花、差し入れをありがとうございました。

お礼は、今後のお仕事でさせて頂きます。

ありがとうございました。


昨夜の内にブログをアップしようと思ったのですが、無理でした。

昨夜は、込み上げて来る想いを、文字にして文章にする前に、また違う想いが込み上げて来ての繰り返しで、全く文章を書けませんでした。

でも、今はもう大丈夫です。うふふ。


千秋楽のアンコールが終わり、ダブルアンコールの準備で舞台裏にいた時、客席がざわついているのは分かったんです。

『何? 何があったの?』
『誰か教えて?』
『何か分からないと舞台に出た時に対応出来ないよ。』

なんて、キャスト陣も舞台裏でざわついていたけれど、分からなくてよかったんですよね。

だって、サプライズだったから。

本当にビックリしました。

ハッピーバースデーの大合唱。

そして、ライトが赤からパッと金色に変わった時は、本当に驚いた!

たぶん、あんぐり口になっていたと思います。

それから、『やられた〜』って思いましたよ。

素敵なサプライズをありがとうございました。


サプライズ付きのダブルアンコールが終わり、舞台袖に戻って、スタッフさんから小さな拍手と小声の『お疲れ様でした。』を頂きながら楽屋に戻って帰り支度をする。

いつもはそんな流れです。

でも、千秋楽のエンディングナレーションが、高木礼子さんの担当だった事もあって、皆んな楽屋に戻らず、そのまま舞台袖にいたんです。

たぶんあの時は皆んな、こう思っていたんじゃないかな。

『高木さんのナレーションが終わったら、大きな拍手で高木さんを迎えて、大声の『お疲れ様でした!』を言い合って、楽屋に戻って帰り支度をする。』と。

あの時は誰も、あんな事が起こるなんて思ってもいなかったと思います。


ナレーションを終えた高木さんを拍手で迎え、大声で『お疲れ様!』

そして、楽屋に戻ろうとしたその時です。

『Happy time』の大合唱が聞こえて来たのは。


勝手な想像ですが、たぶん、歌っていた皆さんも、私達に『出て来て!』って意味で歌っていたんじゃないと思っています。

言ってみれば、一人一人が歌いたくて歌い、その想いが皆んな重なって、そしてあの大合唱になったんだと思います。


舞台袖で、私達は顔を見合わせました。

『どうする?』

正直、そこにはそれぞれ色んな想いが交錯していたと思います。

もしかしたら、体調不良を押して出演していて今すぐ帰りたい人がいるかも。

もしかしたら、すぐに次の仕事に向かわなければならない人がいるかも。

もしかしたら、マネージャーさんや事務所から止められている人がいるかも。

皆んな、そんな現場を何度も見て来ているし、自分がその立場の時もあるから、その気持ちは痛いほどよく分かるんです。

だから、『どうする?』は、

『皆んな大丈夫か?』だし、

『言い出しにくくて言えない人いない?』だし、

『誰も責めないぜ?』だったと思います。


マイクも持たず、衣装も着崩れて、メイクもボロボロで飛び出して行ったのは、ただ一緒に歌いたかったからとしか言いようがありません。

誰か一人、どころか、何か一つでも違っていたら起きなかった出来事でしょう。

あれが千秋楽じゃなかったら。

金色のコルダじゃなかったら。

15年の時間がなかったら。

キャストが一人でも違っていたら。

皆さんが一人でも違っていたら。

飛ばされた想いが一つでも無かったら。

大袈裟じゃなくて、当たり前にそう思います。

それくらい稀で、起こる事はほとんど無く、数分前まで誰一人として想像もしていなかった出来事。

そんな出来事の名前を、私は『奇跡』しか知りません。


あんな奇跡は、もう二度と起きないでしょう。

たぶん。

『たぶん』と言えるのが、舞台の好きなところ。

舞台と客席が一緒になって1秒毎に完成し、1秒毎に消えて行く世界。

それなのに、もしかしたら一生心に残る世界。

そんな世界の魅力を改めて教えてくれた、金色のコルダに、心から感謝します。


どうもありがとう、金色のコルダ。

どうもありがとう、コルダファミリー。

どうもありがとう、吉羅暁彦と榊大地。

そして、金色のコルダ15th、おめでとう。


いつもなら、舞台イベントが終わった後は、ロス感がかなりあるんですが、今回は平気です。

それは、今回の舞台で、『私は既に音楽の妖精に出会い、音楽の祝福を受けていたんだ。』と、確信したからです。

今は妖精は見えないけれど、今も私の側にいて、私がちゃんと頑張れば、ちゃんと見ていてくれていて、祝福を与えてくれて、たまに奇跡を起こしてくれますから。

たぶん。

『たぶん』を、私は信じますよ。うふふ。


では、また。