内田夕夜オフィシャルブログ「夕夜のブログ」by Ameba-100606 人間魚雷、回天.JPG

6月7日(月)

無事徳山駅に到着。

周南市に戻ってきました。


やはり、周南市ではこの事を書いておきたいので書きます。

写真は、海の特攻兵器、人間魚雷、回天。

実物大のレプリカです。

今私の目の前にある海には大津島があって、そこには回天の基地があったのです。


先日行った大和ミュージアムには回天の試作品があり、そのあまりの小ささに見ていて気持ちが悪くなりました。

この小さ過ぎる乗り物に本当に人が乗っていたという現実。

人が海で乗る全ての物を‘船’と呼びますが、回天は船ではないのです。

今は人はなく、船でもない冷たい物だけが残っています。



大和ミュージアムで私が見たかったもの。

それはある言葉です。

「死すべくは 戦の大野 生くべくは 光あふるる かの愛の国 黒髪長き佳き人の 姿はみえて 海は鳴る 嵐にも咲け その花よ 清くすずしく いつまでも」

学芸員の方にお願いしてあったので調べて頂けました。

海軍大将の息子さんで海軍主計大尉の方の言葉だそうです。

以前行った時、荒々しい展示物にそぐわぬ、愛、黒髪、佳き人、花という言葉に足を止めました。

「男女七歳にして席を同じゅうせず。」という時代。

軍国主義の真っ只中で、しかも海軍大将の息子さんという立場。

それでも、黒髪長き佳き人の事を想い、いつまでも咲いて欲しいと願い、光あふるる愛の国を夢見て、死すべく大野に向かうのです。




敵国の人間も。



私は戦争を体験していません。

このブログを読んで下さっている方も多分そうでしょう。

私達が最後の世代だと思います。

戦争体験者の体温を知れるのは。

あと10年もすれば、冷たい物から想像するしか出来なくなるでしょう。


「平和」


この体温を亡くしたくないと心から思います。

この体温が続く限り、亡き先人達の心は今も生きているのだと思います。


「明日も大変だなぁ~。」と思う時、明日のある事を疑っていない私。

明日という一日一日を精一杯楽しんで生きよう。


おやすみなさい。