恥ずかしいことながら、前科が付いてしまった。20日午後、練馬区某所の警報機が鳴り始めた踏切を自転車で渡り、影に隠れるように待ち構えていた白バイに検挙されたのである。
「そこの自転車、こっちへ来なさい」
え、まさかこんなので捕まるの? って思った。
「今、踏切閉まってるのに渡りましたよね?」
「ええ、鳴りだしたばかりだし、まだ通れると思って」
「ご存じかと思いますが、自転車も車やバイクと同じように取り締まるようになっています」
これは厄介なことになったぞ……
取り調べが始まる。氏名生年月日住所勤務先他、詳細な個人情報を尋ねられ、防犯登録と照合の上、調書の作成が行われる。
「これだけでは済みません。出頭する必要があります」
この時は30分くらいで釈放されたが、恐れ入った、改めて出頭しなければならない相当な重罪になってしまったようだ。渡された書類は「重要なお知らせ」と書かれた講習会受講のものと、「告知票・出頭命令書」と書かれた通称「赤切符」。道交法第33条第2項違反と書かれている。
先日、来春から自転車の違反にも車同様に青切符が出されるとニュースになっていたが、現在はいきなり赤切符が出され有罪になってしまう。サッカーに例えればイエローカードではなく一発退場のレッドカードがいきなり出されるということだ。青切符の導入される来春の方がむしろ緩くなるのだ。
出頭命令は5月末。行先は錦糸町の東京区検察庁内にある警視庁交通部交通執行課墨田分室。ここで裁判をすることになる。裁判と言っても負け確定なので書類を書かされるだけだと言われた。そこで判決を言い渡され、懲役か罰金かが決まる。調べたところ3カ月未満の懲役か5万円以下の罰金とのこと。判決は裁判官の機嫌にも左右されるだろうから、「こいつはいっそ懲らしめてやろうか」と懲役の判決を出す可能性もあるので不安ではある。
完全に自分が悪いわけだから反省するしかない。まさかこの程度で検挙されるとは思ってなかっただけにショックは大きい。
週明け、会社に伝えた。ここでも散々怒られて大変な目に遭うんだろうと思ったが、社長は「俺も昔、スピード違反で錦糸町行ったよ」と、意外に寛容だったのは心の救いであった。
今年は年明け早々骨折して入院・手術したり、警察に捕まったりと碌なことがない。何より1度付いた前科は生涯付きまとう。社会的信頼を自らの手で失ってしまったのだ。人生最大の落ち込みだ……
赤切符が出されたら、その瞬間に前科が付いた犯罪者だ
25.6.1追記
5月28日に出頭、前科は付かずに済んだ(※こちら)