昨年6月のサポート終了後も一応使うことができたInternet Explorerが、今月の更新で封印されてしまったようだ。ふとIEを立ち上げようとしたところ、下記のようなダイヤログが出てきた。
キャンセルの効かない強引な手段
全画面表示で制御を奪われ、続行ボタンのみでキャンセルが選べない。まるで悪質サイトの勧誘を思わせる強引なやり方が頭に来た。
こんな時は、慌てずCtrl-Shift-Escを押して「タスクマネージャー」を立ち上げ、プロセスタブから「Microsoft Edge」を探し、右クリックして「タスクの終了」を押せばいい。これは悪質サイトに嵌ってキャンセルできない場合も同様だ。落ち着いてタスクマネージャを開いてブラウザを殺せばいい。
しかし、一時的に回避することはできても、IEを立ち上げようとするたびにしつこく例の画面が出てくる。だが、どこかに必ず抜け道はあるはずだ。あれこれ調べてみたところ、この画面はEdgeディレクトリ内にある「BHO」というモジュールが担当しているようだ。最も簡単なのは、このBHOを探し出し、ディレクトリの名前を変えてしまうことだ。*1
Edgeは以下の場所にある。
C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application\[バージョン]
[バージョン]は、例えば110.0.1587.50みたいにピリオドで区切られたIPアドレスを思わせるような4つの数字だ。人によっては複数存在するかも知れない。
BHOディレクトリの名前を変えてしまえ
また、レジストリを書き換えて沈黙させる方法もある。Win-Rを押してregedit<enter>と入力しレジストリエディタを開き、下記2か所を書き換える。*2
\HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Edge\IEToEdge
「RedirectoinMode」を0にする
\HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\AppDataLow\Software\Microsoft\Edge\IEToEdge
「DisableUpsellEdge」を1にする
意外な抜け道としてコントロールパネル(Win-Rを押してcontrol<enter>で立ち上がる)を使う方法がある。同パネル内のインターネットオプションの「プログラム」タブの「アドオンの管理」を選び、下の方にある「ツールバーと拡張機能の詳細」を押すとIEを立ち上げることができる。*3
こんな奥深いダイヤログ辿り着くのが面倒ではある
最後に、偶然発見したのだが、そこまで辿らなくても、「インターネットオプション」の右上の「?」を押すだけで簡単にIEを立ち上げることができた。
これらの方法は、Windows 11でも可能かも知れない。いずれにせよサポート外で使うことになるので危険を承知の上、自己責任で。最低でもJavaScriptはオフにしておくように(インターネットオプション - セキュリティ - レベルのカスタマイズ - スクリプト - アクティブスクリプト - 無効にする)。
*1 Windows 10 強制的にEdgeになるのを永続して無効にする方法 <https://www.pasoble.jp/windows/10/permanence-stop-forced-to-edge.html>
*2 Internet Explorer 11 から勝手に Edge が開かないようにする方法 <https://nj-clucker.com/stop-open-ie-to-edge/>
*3 消えたはずの「Internet Explorer 11」を起動する方法 <https://news.mynavi.jp/techplus/article/20220805-2416954/>