さよならInternet Explorer | 打ち上げ花火

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「東京西北部の送電鉄塔」の関連情報も掲載。

長いことWindowsに標準で添付されていたウェブブラウザ・IEことInternet Explorerのサポートが15日(日本時間16日)で終了した。

Web黎明期からネットしていた筆者にとっては、Windows 95の拡張モジュール「Plus!」に入っていたIE2がIEとの出会いだった。

当時はまだパソコン通信全盛期であり、「インターネットなんて贅沢品。パソ通で十分」などと思っていたわけだが、時代は呆気なくWebへと切り替わった。

インターネットへ接続するためのプロバイダが乱立した。それに合わせて自分のサイト(当時は「個人ホームページ」と呼ばれた)が流行。筆者も何か情報を発信してみたくなり、個人ホームページの設けられるプロバイダに加入する。

当時はホームページを開設するにはhtmlを学ぶことが必須。入手した材料はWZ Editor 2.0というhtml対応のテキストエディタのみ。マニュアルに書かれていたhtml簡易リファレンスを頼りに独学。ftpで相手のサーバに接続してファイル転送し、パーミッション(当時は全く「何のこっちゃ」)を設定するなど敷居は高かったが、試行錯誤しながらのページ作りは大変だったけど楽しかったものだ。

 

初期の個人ホームページのイメージ

 

初期のブラウザとして売れていたのはネスケと呼ばれたNetscape Navigator。IEではサポートしていないフレームが売りだった。個人ページでも、「フレームを使う=かっこいいホームページ」みたいな流行があった。

 

フレームを使用した個人ホームページのイメージ
 

ネスケ対策としてMicrosoftが無料配布したのがIE3。MSはライバルを潰すためにはいくらでも金を使うと話題になったりしたものだ。

その次のIE4ではOSの一部の機能と言っていいほど大きな変更があった。今も広く使われているスタートボタンの隣の「クイック起動」はこの時に加わったものだ(Windows 11では大変便利なこの機能が丸ごと削除されてしまったそうだ……筆者がWindows 11へ移行しない主たる理由)。次のIE5では軽くなったと感じた。IE4が重すぎたのだ。

長く使われていたWindows XPに標準添付されていたのがIE6。以後、バージョンアップを繰り返しながら11まで来たわけだが、疾風のごとく現れたGoogle Chromeにシェアをあっという間に奪われ、今ではすっかりChrome 1色になってしまった。筆者は長く親しんだIE派でありアンチChromeだったが、Youtubeなどの主要なサイトがIEでは正常に表示されなくなり、Chromeを導入せざるを得なくなった。

そしてMS自身も事実上の敗北宣言として新ブラウザ・Edgeへ移行し、IEは捨てる方向へ動き出した。現在のEdgeはChromiumベースであり、Google Chromeと余り差のないものになってしまった。

それ以降もYoutubeみたいにChoromeじゃないと表示できないサイト以外はずっとIEを使ってきたが、このアメブロも5月からIEでは正しく表示されなくなってしまった。このブログのIEで取った最新スクリーンショットは4月17日のものだった。IE最後の姿を挙げておく。

普段スマホでしか見ない方は、ダサいフォントのタイトル画面に驚いたのではないだろうか(笑)

企業の内部アプリはIEに依存しているところが多いらしく、IEモードがあるとはいえEdgeへの移行には苦労していそうな感じだ。何はともあれ一時代を築いたMicrosoft Internet Explorer、長い間ありがとう。