この大会は商工会青年部を中心に行っているという珍しい大会だ。今年でまだ13回目だが、回を重ねるごとに見る見るうちに規模が拡大し、現在は20,000発超、フィナーレは尺玉300連発、そして世界最大の正4尺玉も上がるという埼玉県最大の花火大会へと発展した。特に今年は打ち上げ花火部門が新設されたギネス世界記録®に挑むという。
心配された天候も、台風が遅れているため当日は晴天に。ホンダエアポート付近から荒川サイクリングロードで約45分。吉見運動公園で右折して県道76号に入る。花火客で物凄い渋滞だが、自転車だから知らん振り。糠田橋を渡る。下流側の河川敷内には花火の打ち上げ筒が設置されている。

黄色いのはスターマインのセット、右の赤い筒は3尺、そして土嚢ぎっしり積んで固められてる巨大な筒は4尺だろう。
橋を渡ると右手がメイン会場の糠田運動場だ。所定の場所に自転車を置いて会場へ向かう。
会場には有料撮影席なるものがあるとのことでそれをチョイス。5,000円也。受付でチケットを見せると「ありがとうございます!」とやけに歓迎された。有料観客を意味する黄色いストラップを手首に巻く。
有料撮影席は、協賛席の後方に単に地面にラインが引いてあるだけ。花火は空に上がるものだから別に構わないのだが、余りの素っ気なさに驚いた。背後にはフェンスがあって後方の土手は一般席になっている。この土手上の方が撮影には向いていそうだが、恐らく1週間くらい前から場所取りされてるだろうから当日に確保するのは無理だろう。

有料撮影席
辺りがすっかり暗くなると冷え込んでくる。昼間は汗ばむほどに暖かかったが、厚手の服装で正解。午後6時、開会式が始まる。関係者の挨拶の他、今年はギネスワールドレコーズ社の公式認定員も招いており、ギネス認定されれば認定証の授与も行われるとのこと。
打ち上げが始まる。
右手にある仮説トイレへ向かって目の前を次々と人が歩く。通路は十分幅があるのに、三脚の目の前を歩く人もいる。ここが有料撮影席だと知らない人も多いことと思われる。撮影席から前方10mくらいはロープを張って入れなくするなど改善願いたいところだ。

プログラムを見るとスターマインと尺玉がほとんどを占める。4号5号といった小さな玉の単発は全くない。スターマインも7号や10号といった大玉が混ざり、都会の花火とは規模が違う。日本一の広さを誇る荒川河川敷だからこそなせる技だ。




今回は途中まで写真、後半は動画で撮影。
フィナーレは「鳳凰(おおとり)乱舞」と呼ばれる尺玉300連発。川越のラストが尺玉55連発ですげぇと思ったが、こっちはその6倍だ。このセットは少し遠方に設置されているのでやや小さく見える。撮影にはちょうどいい距離かも知れないが、尺玉単体に比べると迫力はやや落ちるように思う。なお今回はすべてW端の24mmで撮影した。
ラストに「4尺 点火!」という実行委員長の指令で4尺玉が打ち上げられる。直径120cm、重さ約460kg、打ち上げ高さ800m、開いた直径800m (天頂部1,200m) にもなるという世界最大の玉だ。製造は長野県のアルプス煙火工業。巨大な火柱が上がる。物凄い発射音だ。尺玉の開いたときくらいの音がした。詳しくは下記の動画を見ていただきたい。
EOS 6D + EF24-70mm F4L IS USM / 24mm ISO3200 f5.6 ss1/30
終了後、ギネス社による判定が行われる。しばらくの後、見事世界最大の花火としてギネス世界記録に認定されたようだ。「万歳!」とステージ方面から関係者の歓声が聞こえる。
帰路に着く。糠田橋の渋滞は相変わらず酷い。荒川サイクリングロードに入ると、ここからは真っ暗闇を60kmの孤独な旅だ。GENTOS 閃 SG-325という明るいLEDライトを3本装備しているので、夜間走行には全く問題ないが、誰もいない夜のサイクリングロードは寂しいものだ。こういう時に最も心配なのは「パンクするなよ~」。
以下、帰りの行程
会場出発20:54
ホンダエアポート 21:36
伊佐沼 21:59~22:09 (トイレと休息。常に非常食として携行するカロリーメイトを食べる)
旭橋 22:35
いろは橋 23:19
東京大仏 23:55
自宅着 24:10
走行距離123.90km (平均17.4km/h)
自分にとって今年の花火大会はこれで終了。
来年もこうのす花火大会へぜひ行きたいと思う。