感情が整理される言葉がけ。
アスペルガーの影響で情緒が不安定になることがあります。
そんなときに、言葉がけや簡単な動作で、
その嫌な気持ちを消すことができる、
「感情整理」というメソッドで、
パニックやヒステリーを起こさず、
落ち着いていられるように工夫をしています。
いつもイライラしている方へ。
「イライラ」という感情はどうして起こるのでしょう?
自分がどんなときにイライラしているのかちょっとイメージしてみてください。
・行列や渋滞の中で待っているとき。
・時間がないのに子どもが動いてくれないとき。
・人に何か頼んだら、思ったより遅かったとき。
・外食時に、なかなかメニューが出てこないとき。
・話の前置きが長くて本題や結論になかなかたどりつけないとき。
「イライラ」には大抵”待たされている”という感覚が伴います。
自分の理想のスピードと、相手や環境によるスピードが合わず、遅く感じているときに、人は「イライラ」するのです。
自分にイライラするケースもあるでしょう。
それも、自分の理想のスピードに自分で乗り切れていないときです。
「イライラ」という感情は、ペースが合わないときに起こります。
ですから、この感情についてはスピードの調整を行えばよいのだと思えると、人格を傷つけ合うようなことにはなりません。
割合、単純明解な理由で起こるマイナス感情なのです。
相手とペースが合わなくて悩むのであれば、自分のペースを守れる環境設定をするという手もあります。
渋滞などが嫌であれば、行列をしない店を選んだり、道が混まない時間帯に動くなどの工夫もできます。
意識して取り組んでみると、驚くほどイライラすることが減っていきます。
まずはできる範囲のことをやってみる、その価値はあります。
ただ、ときにはどうしてもがまんを強いられるときもあります。
どうしても待たなければいけないシーンもでてくる。
そんなときには少しでもがまんしやすくなりように、こんな言葉がけをしてみてください。
「人にはそれぞれのペースがあるよ。」
自分のペースが唯一のものさしではないのです。
待ってあげられる気持ちの余裕を普段から心がけましょう。
そして待てない人には、将来こんなリスクもあります。
あまりにも自分の早いペースを優先してしまうと、人がついてこられなくなり、どんどん離れていくのです。
少し待ってあげられることで、その人の周りには慕ってくれる人が増えていきます。
そんなリスクを考えると待てることの価値も見えてくるのかもしれません。
自分がいつも人を待たせてしまうことに悩んでいる方は、
問題は自分の性格の悪さやだらしなさだと思わず、単純に「スピードの問題」と割り切りましょう。
「あとこのくらい時間がかかります、待っていただけますか?」
「お待たせしてしまうので、どうぞお先に。」
などの声かけをしながら、相手の気持ちを鎮めてみてください。