こんばんは!
なんとかしかひかない夏風邪をひいて一日寝て暮らしたNAOです。
皆様も熱中症等お気をつけください。
さて、先週に引き続きsense of coherence(以下SOC)のお話です。
日本ではまだマイナーな言葉のような気がしますが、
メンタルヘルス対策が重要視される昨今の流れを見ますと、
メジャーとなる日も遠くないでしょう。
提唱者のアントノフスキー氏はナチの強制収容所から生還した女性たちの健康状態を
調べた時、彼女たちに共通の要素を見出しました。
それが、「自分に振りかかった出来事に対し、理解できているものとして捉えられる把握可能感」
「自分に振りかかった出来事に対し、『自分はそれを処理できる』と考えられる処理可能感」
「自分に振りかかった出来事に対し、この出来事は自分にとって意味のあるものだと考えられる有意味感」
の3つです。
これらの感覚を高く所有している人ほどストレス状況に強いと考えられています。
また、これらの感覚をそのストレス状況に見出して行くことで、耐えられなかった状況も耐えられるものに
変えることができるのではないかと検討されています。
地震を例に申しますと、
部屋が揺れた!→原因を把握する、震源地がどこか把握する、被害状況を把握する⇒把握可能感
もしこれらの状況が一つも入らなければずーっと不安なままですよね。
地震でエレベータがとまってしまった!→階段で逃げられるor屋上に出ればなんとかなる⇒処理可能感
脱出できる状態であると理解できれば落ち着いて行動できますね。
何でこんなに揺れたのか→免震構造で揺れるほうが建物が壊れにくいから⇒有意味感
「理不尽さ」というのはそれだけでストレスですもんね。
このように3つの感覚はストレス状況を受け入れ可能なものにしていくために大変重要なものと考えられます。
次回SOCの実際の利用方法を説明します。