出社拒否について | UCG梅田コンサルティンググループ

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はじめまして。

人事系の仕事をしているNAOです。

私は今新入社員の入社後フォローの仕事もしているのですが、

2年目の社員に出社拒否者が出現し、対応に苦慮しました。

なんとか解決したのですが、今までの人事人生を振り返ると、いろいろな出社拒否を目撃したなあ・・・

と、思い今回記事を書かせていただきます。


まず初めに遭遇した出社拒否は、某大手メーカーに勤務していた時のこと。

同期の経理社員の男性が、勤務時間中に失踪したのです。

しかも靴を置いたまま・・・。

本人は気がついたら、空港に着いていたと言ってました。

彼は、支社の経理を経験したのち入社3年ほどで本社の経理部に配属されたのですが、

上司や業務自体のプレッシャーで出社拒否に陥ったそうです。

しかし、この直後に異動となり、今は元気に働いているようです。


今回の2年目社員も異動がきっかけで出社拒否となりました。

このような場合は、他部署にさらに異動させることによって解決する事が多いように思います。


次の例はあるベンチャー企業に勤めていた頃のこと。

その会社は管理本部の人数が10名弱とこじんまりしていました。

もちろん異動などはほとんどなく、入社したらずっと同じ部署・業務でいるわけです。


そこの経理課の課長がなかなか厳しい方で、彼の期待に添えない部下がいると

必要以上に責めるため、何人もの新入社員が出社拒否に陥り辞めていきました。

その数、私の知っているだけでも出社拒否5名、1年以内の退職者8名・・・。


中小企業では、「合わないなら異動させる」という手段がなかなか取れません。

適性を見極める為、試用期間などを利用する会社も多いでしょうが、

試用期間中でも14日以上では採用取り消しではなく解雇となるため注意が必要です。

採用時点の業務の内容とスキルのマッチング、面接による慎重な判断に加えて

採用部署の管理者教育も重要ですね。


採用経費は一人雇うだけでも安くて50万円、高けれ100万超となることも多いです。

6ヶ月以上勤務されれば、紹介料の返金等もほとんどありませんので、

大変な損害となります。


出社拒否は退職につながる大きなサインです。

しかし、会社の対応によっては、退職を避けることも可能な場合も多くあります。

発生時には人事担当者として慎重に対応して、会社と従業員双方にとって

良い方向に持っていきたいものですね。