自民党は22日朝、臨時役員会を開き、長崎県知事選で同党支援候補が勝利したことを受け、「政治とカネ」の問題をめぐり与党が民主党の小沢一郎幹事長らの証人喚問に応じなければ、同日の衆院予算委員会から平成22年度予算案の審議を拒否することを正式に決めた。

 この日の衆院予算委は自民党の欠席を受け一時空転したが、公明、共産、みんなの野党各党は出席し、審議は昼前に再開した。

 自民党は21日の同知事選や、東京都町田市長選でも野党系候補が大差で与党系候補を破ったことを追い風に、欠席戦術で「政治とカネ」の問題をあぶり出す方針。与党側が描く3月1日の予算案衆院通過を少しでも阻止する構えだ。

 自民党の谷垣禎一総裁は臨時役員会後、記者団に「与党は(小沢氏らの)証人喚問や石川知裕衆院議員の辞職勧告決議案の採決要求にゼロ回答だ。対決するのは今をおいてほかにない」と語った。予算委は午後に鳩山由紀夫首相が出席して「経済・外交」をテーマに集中審議を行う予定。

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