大阪地検の不祥事を受けて、法務省は春と秋の叙勲で元検察官の推薦を自粛している。証拠改ざんが発覚した昨年秋以降、受章はゼロ。今後の候補者推薦についても「世論の動向を見て判断する」と慎重だ。
各分野の功労者が対象となる叙勲の候補者は各省庁が推薦し、内閣府賞勲局が受章者を決めて毎年4月と11月に発表する。法務省は昨年春まで毎回、検事正以上を務めた元検察官を推薦。2007年以降は春に5~6人、秋に2~5人が受章してきた。
だが、昨年9月に証拠改ざんが発覚。検察への厳しい批判を受け、法務省は「国民の理解を得られない」と検察事務官から検察官になった人を除き、推薦を見送っている。ただ、省内には「対象は70歳以上で不祥事とは直接関係ない人たち。ずっと自粛を続けるわけにもいかない」という声もあり、頭を悩ませている。