風花 15 カラオケ | 緑の木陰で妄想日和

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相葉さんのお名前をお借りして
女の子といろいろ絡むお話。
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お話部分のみ、お引越し♪
この分野にご理解のない方はお控えください。

(15)カラオケ

カラオケは楽しかった。
同期の子たちはみんな仲よくてわいわいした雰囲気で楽しい。
望くんとは潤くんが一番仲いいみたいでよく話してる。

盛り上がる曲、心に沁みるラブソング、流行ってるアニメ曲、ちょっとハードなロック曲、ドラマの曲、アイドル曲。
振り付けやって合いの手入れて手拍子ノリノリ。
懐かしのデュエット曲を勝手に入れられて、流れで潤くんと一緒に歌った。潤くんはハスキーで甘い声で、意外とうまくハモれたからみんなで拍手。
ボックスの中は大いに盛り上がった。

来る途中にみんなでコンビニによって買った食料をたくさん持ち込んで、明日は休日だし、少しくらい遅くなっても大丈夫。
望くんたちが選んでくれたカラオケボックスは駅まで歩いて5分。近くて帰るのにも便利だし。

途中から、潤くんは隣に座ってきてすごく話しかけられた。
波奈の仕事って大変なの? とか、こないだキビしい先輩が褒めてくれたんだ、やっぱオレの時代が来るぜ、とか。
それを聞いて、なんやそれ終わりの時代の始まりかいって、望くんがツッコミを入れて。
んだとお! と潤くんが望くんにパンチ入れようとして、でも長身の望くんに届かせるにはわずかにリーチが足りず、反対に腕を引かれて二人してソファの上で転がるように暴れることになったからミキちゃんに「こら壊れるよ!」と怒られててみんなで笑った。


散々歌って笑って、いちばん遠いレイちゃんが帰る電車の時間ぎりぎりのなってしまって、そこでようやくそろそろお開きにしようかという流れになった。
駅までは近いからみんなでぞろぞろ歩く。
レイちゃんは乗り遅れちゃいけないから、先にみんなにバイバイして走って駅に向かっていった。
また遊ぼうね。

他のみんなと歩き出してから、すぐに潤くんがすっと隣にきた。
なんとなく二人で並んで歩く。

「波奈。もう遅いから家まで送ってくよ」
「えーでも悪いよ。潤くんが帰れなくなるんじゃない? もう電車ないよ?」
「大丈夫。今日は望んち泊めてもらうから」
「でも悪いよ。うちは駅からすごく近いからそんなのしなくて大丈夫だよ」
「いいから。ちょっと話あるんだ。後でな」

なんだろ。
日本人離れした濃いイケメンの潤くんは、その華やかなルックスで同期はおろか、先輩女子社員からも注目されてるけど、中身は真面目で仕事熱心で意外と優しい。そして笑うと急に幼い感じになって可愛い。モテるのは納得だ。
でもその時は、ちょっといつもと雰囲気が違う気がした。


話ってもしかして、カッコイイ先輩に浮かれてちょっと仕事がおろそかになってんじゃねえの? とか注意されるのかな。真面目だから。違うか。
うちは降りた駅からも家まではすごく近いから、そんな送ってもらわなくても大丈夫なんだけどな。
望くんの家って私の家と近かったっけ?
そういえば望くんの家は知らないな。

駅でみんなと解散して、ミキちゃんは違う線だから早めにバイバイした。
望くんとサッちゃんと潤くんと4人で電車に乗った。
途中で望くんはサッちゃんを送るために降りていき、私は潤くんと二人になった。
二人になると、さっきまで騒がしく陽気にはしゃいでたのになんだかしんとしてしまって、黙って二人で暗い窓の外を見ていた。
後でサッちゃんを送った望くんと潤くんは合流して二人して望くんちで朝まで飲むつもりらしい。

駅を出てから私は潤くんと一緒に家まで歩いた。
うちはすごく駅から近いからわざわざ送ってもらってなんか悪かった。
並んで隣を歩いているから、歩く拍子に時々手が当たった。
私のマンションが見えてきた。


今日は送ってくれてありがとね。
そう言おうとして口を開いて言葉を発するその半瞬前に、潤くんが言った。

「波奈。俺さ…」


そう言うと立ち止まってしまった。
つられて私も立ち止まる。
「お前のこと好き」



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