<7月10日のポイント>ドルは戻り場面、戻り一服後は再び。。。 | 佐藤りゅうじの今宵もうっしっし~

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上院でのパウエルFRB議長の議会証言を通過した。特に目新しい発言はなかったが、市場はややタカ派的に受け取ったようで、米債金利が上昇し、ドル高にやや振れている。
 

先週の為替相場は、ドル売りが先行していたので、今週は反動高の格好となっている。ドルインデックスをみると、年初からのドルの上昇は、4月末にピークアウトした後、5月は下落し、そして、6月に再度上攻めをした。だが、4月の高値を上抜けず、7月に入り軟化している。今週の上昇は、いまのところ下落途中の反発場面と見て取れる。戻り一服となれば、再びドル売りとなりそうだ。
 

ポイントは、明日の6月の米消費者物価指数(CPI)だ。注目されるCPIコアは前月比0.2%上昇と予想されている。コアが0.2%上昇、もしくはこの数値を下回れば、米債利回りが低下し、ドル売りに転じそうだ。


ドル円は、クロス円の上昇に支援される可能性があるが、これまで一方的な上昇だっただけに、160円付近まで押し戻される可能性もあるとみる。逆に、CPIが市場予想より高い数字となり、162円を上抜けば、新たな円安局面に突入する。その時は、いよいよ165円を視野に入れた展開になりそうだ。
 

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