<雑感>3月6日・・・ゴールド強し | 佐藤りゅうじの今宵もうっしっし~

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FOREXを中心に、マーケットの鼓動をお伝えします

ゴールドが強いですね。為替市場の値動きが乏しいので、ついゴールドに触手が動きます。ゴールドは、昨日、昨年12月に付けた史上最高値を更新しました。株式市場も非常に強いですが、ゴールドの強さは、株式市場とは少し異質なものを感じます。
 

金利との関係をみると特にそれを感じます。昨年10月に米10年債が5%台まで上昇した時、ゴールドは1810ドル前後まで下落しました。1800ドルが支持となりました。その前に米10年債が5%を付けたのは2007年6月ですが、この時のゴールドの価格は、640ドルでした。この16年間で約3倍です。インフレが進んだこともありますが、16年間で3倍にもなったモノはあまりないでしょう。
 

ゴールドの価格水準の上昇は、インフレだけでなく、米中、米露の緊張や経済のブロック化など社会情勢の変化を大きく映していると思われます。結果として、人民銀行やロシア中銀をはじめ多くの中銀が金準備を増やしています。この流れは、1990年代のような冷戦構造の変化が起きなければ、止まらないでしょう。
 

また、金は金利を生まないため、金利の低下局面では上昇する傾向があります。今後、米連邦準備制度理事会(FRB)を中心に各国中銀が利下げに動き出せば、ゴールドにとっては大きな支援材料になります。そう考えると、ゴールドの押し目は拾っておいた方がいいと思っています。
 

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