昨日の円の急騰にはびっくりしました。雇用統計前に147円台前半から141円台後半まで下落するとは、想像していませんでした。きっかけは、植田日銀総裁の「チャレンジングな状況が続いているが、年末から来年にかけて一段とチャレンジングな状況になる」との発言でした。これをマーケットは、12月の日銀会合で政策変更にチャレンジすると受け取りました。
個人的には、そういった意味でおっしゃられたのではないと思うのですが、前日、氷見野日銀副総が出口について言及したことも、金利上昇から円買いにつながったのでしょう。虚を突かれた格好になりましたが、ある意味、日銀の政策変更の予行演習になった気がします。
あまり円高が進むようだと、今日の日本株をみれば分かるように、企業収益にとってはネガティブに受け取られます。そう考えると、賃上げがスムーズに実施されることを望んでいる日銀が、3月の春闘前に動くとは考えにくいです。
ドル・円の値動きをみると、現在、戻り歩調ではありますが、144.40-50前後では戻り売りを浴びています。この価格帯を突破できないようなら。再度、下攻めとなりそうです。
また、今日発表される米雇用統計の前哨戦となった、JOLT求人件数、ADP雇用統計、新規失業保険申請件数などをみると、雇用の減速が示されています。最近の米主要経済指標発表後の値動きは、指標がそれほど悪い数値でなくても、ドルを売ってくる動きが顕著です。米雇用統計でも、ドル売りの決め打ちをしてくる向きもいるでしょう。もう一段の下攻めには、注意しておきましょう。
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