原油相場は、119ドルまで暴騰したかと思えば76ドルまで急落し、いまは87ドル台。まさに凄まじい値動きだ。株式市場も為替市場も、この原油相場に振り回されている印象が強い。トランプ米大統領にとっても、119ドル台までの急騰は想定外だったのではないだろうか。口先介入を続けているものの、原油価格はじわりと戻している。もし地上部隊の投入といった事態に発展すれば、泥沼化の懸念もある。
為替投資の観点では、原油高は資源価格の上昇につながり、資源国通貨が強い。豪ドルが最強で、次いでカナダドルが買われている。特に豪ドルは、米国とイスラエルのイラン小競り合いが起きる前の1月中旬から買いが先行し、すでにレンジを上抜けていた。今回の戦争でドル買いが進む中でも下げ渋り、一昨日あたりからは力強い上昇を見せている。
オージードルは新たな上昇局面に入ったばかりだ。仮に短期でイラン情勢が落ち着けば、これまで買われたドルが売られやすくなる。そう考えると、オージードルにはまだ上値余地がある。また、円を売るなら、介入警戒が強いドル円をロングするより、オージー円のロングのほうが妙味がありそうだ。オージードルは値動きが悪い時期が長く、最近は触っていなかったが、そろそろ再開してもよいタイミングに見えてきた。(3月11日午後6時20分記)
