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Decision

決心しなければいけない瞬間は誰にでもある。恋愛でも、仕事でも、生活のなかでも、2つのうちのどちらかに決めなければいけないときがある。その瞬間、私はどうするのか? 

入院してるから時間の制約がないからか
午前中と聞いていた治療が午後になってもまったく呼ばれない。

予想通り昨日はなかなか眠れず
すっきりしない


15:45 ようやく部屋まで看護師さんが来てくれた。

やっとだ、という思いで足取りも軽く・・・
とは行かない

やはり足取りは重い

放射線治療室の入り口で手首のバーコードを読ます

2~3分で呼ばれた。

マスクを着用して、固定。
これが、嫌だ。
こんなにきつく固定する必要があるのか。

「はい、昨日と同じ右目から目薬入れますよ」

しみる

2回目の目薬を入れたが、昨日と違う感覚。

「はい、大きく目を開けて」

まだ麻酔が効いてないのか
抵抗がある

鉛のコンタクトを入れることに少し目が抵抗する

昨日はまったく感じなかったのに
コンタクトをのせる感覚があった
痛くはない

そして左目

右目以上に抵抗する

でも、マスクが口を堅く押さえているため
まったく口はきけない

う~とうめくだけ

でも、治療はすぐに終わった

もう、次の患者さんが待っていて

「はい、次」
そんな言葉はないが、そんな空気が流れている


部屋に戻った。

病院にいると時間の流れが遅い

何か楽しみはないかと
病院内のコンビニに向かう

本を見たり、日用品を見たり、
いつもなら、いらない物でも買ってしまう性格なのに
何にも興味がわかない

部屋に戻る

晩ご飯はまだかな~?

お昼は好きじゃないおかゆだったから
病院食でも晩ご飯は楽しみだった
それに今夜は特別食の日

特別食とは週に2~3度、400円を足すと
すこしカロリーのあるお肉に変えてもらえる日

昨日の入院直後に説明され、さっそく申し込んであった


昨日は食堂で食事をしていたのに
なぜか今朝から部屋に運ばれる

18:00 食事が来た

来た途端、特別メニューじゃないと分かった

ひとつの器のふたを開けてみる
やっぱり違う

ナースステーションに走った

看護師さんに説明をして調べてもらったが
申し込みができてなかったらしい

申し込みはナースステーション前にあるコンピュータでするのだが
失敗したんだろう

部屋に戻り
すべての器のふたを開けてみた

特別食は「地鶏」だった
でも、私の器には小さな鮭があった
そして、またおかゆだった

一気に凹む

その途端、我慢していた喫煙欲が一気に溢れてきた

タバコ 吸いたい

病院に着き、入院の手続きを済ませ部屋に案内された。

希望していた個室が取れていた。

仕事もしたかったし、
気を遣うのは嫌だったから個室をお願いしていた。

看護師さんが来て
病院内の施設や食事の時間などを説明してくれた。

続いて、血圧、脈などを測る。

走行している間にお昼ご飯の案内がマイクで流れた

放射線は午前中じゃないの?
嫌なのに、忘れられてるんじゃないかという不安を感じる。

いや、忘れられてたらラッキー。一日延びる。
なぜかそう燃えない。

余計なことを考えるのは嫌だ。

パソコンの電源を入れた。
メールを受信しはじめる。

幾つかのメールに返信をしてると
看護師さんが呼びに来た。

小さな目薬を手渡され
「では、放射線科に行ってきてください」

はい。
と答えたが、気持ちは重かった。

とうとう、その時が来てしまった。
半年間悩んで悩んで、ようやく決め、
でも、今朝になって急に嫌になり
それでも、読んでいたタクシーに乗り込み
今は病院のベッドの上。

数分すると、再度看護師が来た
「場所わかりますか?」

はい。
数日前マスクを作りに行ってきたばかり。


よし、行こう。

放射線治療室の位置口にバーコードを読む機械がある
入院患者は全員手首にバーコードの入ったバンドを付けている。
そのバーコードで患者番号を読み込ませてから治療を受けるのだ。

10分くらい待っただろうか。
呼ばれた。

治療室に導かれ、
「大丈夫ですか」という声でようやく顔を上げた
この間の可愛い看護師さん。

「ちょっと怖いですよね。頑張ってくださいね」


その声に送られながら治療台へ。

数日前に作ったマスクをはめられた。

これで声すら出せない。

放射線技師の説明を黙って聞くしかない。
無抵抗。
どんどん進んでいく。

右目に麻酔用の目薬を2回さしたあと、
鉛のコンタクトレンズを眼球にかぶせた

瞬きをしたらどうなるのか聞いていない
でも話はできない
目には鉛のコンタクトがのっている

とにかく目を閉じないように目を見開いていた

「始めますよ」

何分くらいだろう
いや、何秒だろう

え、終わり?

「はい、次は左目です」

1、2,3、4,5,6,7,8,9・・・・

「はい、終わりましたよ」

10秒だった

「大丈夫ですか?」

大丈夫も何も、何も感じない。

「明日も同じです。頑張りましょうね」

はい。
ぜんぜん、大丈夫でしたが、皮膚へのダメージはいつ頃出てきますか?
終盤ですか?

「う~ん、皮膚への影響は案外早いかも知れませんね。
 でも、放射線科と眼科で定期的に見ていきますから大丈夫ですよ」

鉛のコンタクトという第一関門は突破した。
次は皮膚への影響がいつからか。

1日目は、何の変化も無し。
まつげも眉毛もそのままです。







嫌な夢で目が覚めた

そして、考えた

どうして決めたんだろう
どうして放射線治療しなければいけないのだろう
本当に正しい選択だったんだろうか

やめたい
やっぱりやめたい





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