こんばんは。

 

このブログは日々の記録みたいなもんなので、少し赤裸々だけど、過敏性腸症候群 (Irritable Bowel Syndrome, IBS)のことについて書いていく。アメリカでのIBS治療記録みたいなのがあったら何かの役にたつかなと思って。

 

私は自分はIBSをもっていてどうにかしたいと思っていて、先日、消化器専門医 (Gastroenterologist)に診てもらった。そのときのことを記録していこうと思う。

 

私の症状は、お腹が緩くなりがちなこと。ことの発端は乳糖不耐症で、昔、自分が乳糖不耐症と知らずに乳製品を食べていたら急激にお腹を壊して、友人と外食しているときなどにトイレに駆け込むことがあった。

 

乳製品を食べないようにしていったらそういう症状は減ったので、チーズや生クリームを多用しているわかりやすいイタリアン料理なども避けるようにしていた。

 

チョコレートなども、4粒くらいたべるとお腹が緩くなる。1粒にとどめるなら平気。

 

バターや牛乳を多用しているクロワッサンなどのパンや、クッキー系のお菓子など、「甘いお菓子」は全般的に牛乳やバターが使われていることが多いので、食べないか、家でラクテースを一緒に飲んで食べる(ラクテースはLactaidのものを飲んでいる)。

 

そうしてどのくらいまでは乳糖耐性があるのかを、自分の体で、おうちで(外に出ているときは大体食べないようにしている)実験してきて、結果、たぶん私は相当乳糖に敏感で、少しでもお腹がぐるぐるする。

 

そうやって、乳製品を避け続けてお腹の調子はだいぶ予測可能になったのだが、また違うものがトリガーになってお腹を壊すことが分かった。脂っこい食べ物だ。

 

以前、マンハッタンのチャイナタウンの中華料理店でランチしていたところ、これまた急激にお腹が緩くなり、そのランチの間に4回もトイレに駆け込んだ。中華料理に乳製品はあまり使われていないだろう、と完全に油断してパクパク食べていたらダメだった。本場の中華料理というのは、結構な量の油が使われている。そこから脂っこい食べ物も避けるようになった。

 

少し脇道にそれるが、昔コンビニみたいなところでバイトしていた時に、サラリーマン風のおじさんたちがヘパリーゼやソルマックという滋養強壮剤や胃腸薬を買っていくのをたくさんみかけたが、今ならとても共感できる。

 

さて、乳製品もだめ、脂っこいものもだめ、とどんどん食べられるものに制限が掛かってきた。正確に言うと、これらは家でラクテースを飲みながらなら食べようと思うのだが、外食先でたべることは一切なくなった。なので、めちゃめちゃ不便というわけではない。

 

とある日、朝食に何を食べたのか忘れたが、通勤中の電車の中でお腹が急激にぐるぐるし始めて「アウト」な一寸手前までいったことがあった。緊張しながらもギリギリ持ちこたえて、一駅はやく下車して研究室までは歩いた日があった(地上に出て歩いているほうがトイレに駆け込みやすくなるため)。

 

この体験がトラウマになったのか、今は電車の中(特にニューヨークの地下鉄は電車が止まったりのろのろ運転したりする)、車の中(特に渋滞)、行ったことのない場所、は恐怖と結びついてしまって、家を離れるのが怖くなってしまっている。通勤が一日の中での最大のイベントになっていて、無事通勤できただけでその日は終えたような感覚。

 

なので最近は、どうしても大事な用事がある日などは朝食を抜いて通勤するか、出勤の3時間前にご飯を食べてお腹が大丈夫なことを確認してからでないともう家を離れられなくなってきている。家を出る際も、身支度をすべて完了して靴を履いて外に出ようとするとたんに心拍数が上がってしまい、またお腹がぐるぐるしてくるので、結局予定通りの時刻に到着できなかったり、日常生活に支障をきたし始めている。

 

通勤中のジャケットのポケットには二種類の下痢止めを常にいれてある。新品のトイレットペーパーロールを鞄にいれてある。不安材料を少しでも減らすためにできることはすべてしている。

 

そんなこんなでこの前初めて消化器専門医(Gastroenterologist)に診てもらった。その時の話は次回。